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2022年3月10日のブックマーク (4件)

  • ジョイスの手――はじめての『ユリシーズ』 | webあかし 連載

    アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)にはしばしば「20世紀最大の小説家の1人」という肩書が付される。私がはじめてジョイスの作品に触れた新潮文庫の『ダブリン市民』の表紙の折返しに書かれていたのも、「20世紀文学は彼の圧倒的な影響下にある」という大層な文言であった。私自身、宣伝や広報を行う際にこの種の言葉を用いたことがあるが、そのときにはどこか空疎な気持ちがあったことも事実だ。その肩書を生むことになった著者の代表作『ユリシーズ』(1922)は、読まれないこと、読破できないこと、実際の読者が少ないことで有名だからだ。その意味では、2009年3月5日「世界の日」に英国とアイルランドで行われた、1342人の回答者から導かれたある調査結果も、特段驚きには値しないかもしれない。実際には読んでいないのに、読んだふりをしたことのある文学作品についてアンケートを集計したところ、同書は

    ジョイスの手――はじめての『ユリシーズ』 | webあかし 連載
    murashit
    murashit 2022/03/10
  • あとがきたちよみ/三木那由他 著『グライス 理性の哲学 コミュニケーションから形而上学まで』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 三木那由他 著 『グライス 理性の哲学 コミュニケーションから形而上学まで』 →〈「はしがき」「第二章 日常言語に目を向ける」(第2節)(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「はしがき」「第二章  日常言語に目を向ける」文はサンプル画像の下に続いています。 はしがき ハーバート・ポール・グライス(Herbert Paul Grice)は、主に会話的推意の理論や非自然的意味の分析といった業績で知られる哲学者だ。だがそのグライスが、心の哲学や理性論、形而上学といった広範な射程のもとで議論を展開していたことはそれほど知られて

    あとがきたちよみ/三木那由他 著『グライス 理性の哲学 コミュニケーションから形而上学まで』 - けいそうビブリオフィル
    murashit
    murashit 2022/03/10
  • 文学のなかの〈恐竜〉を求めて(前編)

    私の研究は英語圏文学で、包括的な関心としては、19世紀から20世紀初頭における動物の表象、動物の近代的諸制度に興味があります。現在は、『ユリシーズ』(Ulysses)などの著作で知られるアイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス(James Joyce; 1882-1941)と動物の関わり合いを中心に研究を行っています。研究内容を紹介する上では複数の対象を思いつきますが、『ジュラシック・ワールド』(2015)と『シン・ゴジラ』(2016)の記録的な大ヒットのこともあり、今回は動物のなかでも最も遅く人類知に触れた古生物を選びたいと思います。そしてジョイスがある古生物に言及しているたった一行の糸口から、膨大な記憶や歴史文化、言説の一部を引き出すことで、文学研究という学問の魅力を伝えられればと思います。 *** ジョイスは決して恐竜や古生物に数多く言及する作家ではありません。だからこそ不思議に映る

    文学のなかの〈恐竜〉を求めて(前編)
  • 2019-2022年のウェブ小説書籍化① 第二次ボカロ小説ブーム、ウェブ小説書籍化の歴史において一貫して重要なプレイヤーであり続けてきたスターツ出版の姿勢|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

    2019-2022年のウェブ小説書籍化① 第二次ボカロ小説ブーム、ウェブ小説書籍化の歴史において一貫して重要なプレイヤーであり続けてきたスターツ出版の姿勢|飯田一史 2019年から2022年までの時期の流れをひとことで言えば、有料販売に力を入れた広義のウェブ小説投稿サービスの登場が相次いだが、いまだ成功した事例は登場していない、ということになる。 とはいえ、この間の動きは、ひとことに集約できないほど多様なものだ。それらを紹介しながら、なぜ日では有料ウェブ小説がなかなか根付かないのか、一般文芸系ウェブ小説が成功する見込みはあるのか、といったことも考えていこう。 なろう系ラノベの動き、「やる夫スレ」の書籍化 2016年には出版社主催の公募小説新人賞とウェブ小説書籍化の比較がされ、後者の勢いが語られていた。それが2019年にはウェブ発の書籍に対する語りが「どうなんですかね」「出すぎちゃったから

    2019-2022年のウェブ小説書籍化① 第二次ボカロ小説ブーム、ウェブ小説書籍化の歴史において一貫して重要なプレイヤーであり続けてきたスターツ出版の姿勢|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
    murashit
    murashit 2022/03/10
    スターツ出版すごいよね