珍しく時事ネタ。 タイトルにある通りで、ロシアのウクライナ侵攻を受けて改めて国連安保理とは何かについて書かれた本。 筆者は、共同通信で長年国連取材に当たっていた記者で、その経験を踏まえて、国連安保理の歴史について書かれている。 研究者ではなく記者が書いている本なので、専門的な知見が書かれているというものではなく、日常的にニュース等をしっかり読んでいる人であれば、既知の内容も多いだろうとは思うが、改めて今年前半に起きたウクライナ侵攻の流れと、国連の歴史が整理されているので、勉強し直すのにちょうどいい案配の本ではないかと思う。 第1章では、2022年2月から5月までの流れを改めて振り返る章*1で、第2章から第5章にかけて国連安保理についてその歴史や課題、今後の改革について書かれている。最後の第6章は付録的な感じで台湾問題について扱われている。 第1章は、つい半年程度前の出来事であり、また、20
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