タグ

ブックマーク / birdian.hatenadiary.org (9)

  • 舞城王太郎「九十九十九」を読みました - なにこれやばい - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    もし僕が「この小説どうだった?」と聞かれたら「読めたもんじゃないよ、メッタメタの作品だった。ミステリーっていうか、SFかもしれない。」って答えると思う。読めたものじゃない。いや、読むものじゃない。感じるもの。いや、もうすでにこの作品は小説っていう形を取った、ジェットコースターのような乗り物であるかもしれないし、ぶびぃーって音が鳴って緞帳が上がるような、そんな劇なのかもしれない。 この作品は、作中の主人公=九十九十九に、九十九十九のことを描いた作品が届けられる。九十九十九は「こんなこと起きてねーよ、でも当のことも混じってるよ!」と言いつつ行動を取る。第二話では第一話を受け取り、第三話では第一話と第二話を受け取り。 全7話あるんだけれど、時々その物語の順番を入れつつ進んでゆく。そして、届けられた小説は、その世界へと影響を与えてゆく。リンクしてゆく。 全ての物語は、少しずつ重ねた紙のように積み

    舞城王太郎「九十九十九」を読みました - なにこれやばい - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
    murashit
    murashit 2010/04/26
  • 文フリとおにぎりと。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    文フリ参加してきました。お買い上げ頂いた皆様、当にありがとうございます。表紙には「アマチュア無線クラブ」と書いてあるのに、中身は無線なんにも関係ない壮大な釣りコピ。 「これアマチュア無線関係あるんですか?」「いやあ残念ながら今回は試験電波発信中ってことで、アマチュア無線関係ないものばかりでして。」「ああ、そうなんですか……。」「でも次回、次回はちゃんとアマチュア無線ネタ入れますから!ね!ね!今回はとりあえず、まっとうなってことで!」 などと、必死に女性の家に泊まり込もうとしている男みたいな口調で売ったりしました。その結果、思ったよりも売れてしまって、驚きと嬉しさが一度にドーン!と来てしまってる感じです。もしまかり間違って面白かったなどと思ってしまった方は、是非次回も買いにきて下さると多分うれし涙でぐちゃぐちゃになったid:m-birdとid:PetaHzに会える事かと思います。 とこ

    文フリとおにぎりと。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
    murashit
    murashit 2009/12/11
    「イケメンのid:murashitさん」「イケメンのid:murashitさん」「イケメンのid:murashitさん」/折本はダイアリに上げたのとほとんど変わらないから大丈夫ですがせっかくなのでまたつくばお伺いしますね!
  • 正夢使い - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    爽快だ。僕は、爽快という言葉をここまで全身で感じたことは、今までになかった。風と一つになる。地球と一つになる。そう言って地球を守ろうとしている人たちの気持ちが、今日、今、この瞬間分かったかもしれないと僕は思った。悩みも雲の向こう側へスッコーンと吹っ飛んで行ったようだ。体も軽い。爽快である。高い高い空に、雲が流れている。非常に心地良い風が吹き抜けてゆく。体中でその風を感じる。気持ちが、いい。 「ああ、こんなところで空を楽しんでいる暇はないな、学校に行かなければ!」 僕はそう思い、駆けた。股間のソレは左右に打ち付け、僕の走りのリズムを取った。 「何という夢を観てしまったんだ……。」絶望し、布団から起き上がる。所謂世間一般での夢落ち。しかし、僕が夢を観たという事実は、他の人のそれとは多少趣を異にしていた。通称、正夢使い。観た夢全てが事実になる。もしかしたら既に決まっている未来という事実を、夢とい

    正夢使い - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
  • ぼくらのtwitter戦争 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    「こんなクソったれた世界なんかに俺は振り回されねえ!俺が世界を変えてやる!」月三万七千円共益費込みのアパート、その106号室にて、叫び声が上がった。「世界は狂っている!俺が、この捻じれを修正してやる!日を消毒だ!」 2016年日。後に「国民総ついたったー時代」と呼ばれる時期に入り、日政治、経済、そして生活は大きく様変わりした。「この間のreplyどうもありがとうございました。」という挨拶が多く聞かれるようになり、またお見合いの席では、フォロー交換を行うのが儀礼となった。学校では多くRTされたた子ほど博識な子、面白い子だと尊敬を集めるようになり、宿題提出は先生へのダイレクトメッセージで行われることが多くなった。 AppleTwitter。それぞれ信者を多く集めるこの二つの会社が、なぜ手を組んだのか。そこに宗主国アメリカの指示があったのではないかと一部識者の間では噂されているが、ここ

    ぼくらのtwitter戦争 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
  • 「2001年宇宙の旅」を読観ました。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    名作と呼び名が高い、スタンリー・キューブリック監督とアーサー・C・クラークの映画/小説「2001年宇宙の旅」を観/読みました。 この作品は、小説映画で同じ内容を描いているのにも関わらず、方向性が全く違うものとなっており、非常に興味深く、また面白く感じました。 まず、映画版について。コントロールされきった画面が切り替わってゆき、動画というよりも動きのついた写真を見ているような印象を受けました。光なども完全に計算されていて、その陰影が非常に美しく、近頃のCGを用いた作品よりもよりリアリティに溢れる画面となっており、ぐいぐいと画面に引きつけられます。 作品内では極端に台詞が少なく、画面で語るんだ!という監督の意思が伝わって来るようでした。しかし、それ故に抽象表現の意味を汲み損ねると途端映画の流れが支離滅裂に感じるようになり、特に後半については「こういう意味なのだろうか」と不安になるほどでした。

    「2001年宇宙の旅」を読観ました。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
    murashit
    murashit 2009/05/25
    僕はこれ、小説を先に読んでしまったのを正直ちょっと後悔しています。
  • 「ディファレンス・エンジン」を読みました。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングの共著「ディファレンス・エンジン」を読みました。 チャールズ・バベッジが考案した計算機、ディファレンス・エンジン-差分機関-がもし完成していたら、というifの世界を描いているもので、史実との違いを味わいながら読むのが、このの楽しみ方でしょう。恐らく、それと題の「ディファレンス」に掛けているのだと思います*1。 蒸気エンジンが生活に溶け込んでおり、今の計算機が溢れた世界と余り変わらない生活を物語は映し出しています。様々な人物の視点で映し出される、蒸気計算機がある世界での物語。その物語は、蒸気計算機で一つに繋がっていきます。蒸気機関という、レガシーな機械で今と変わらないような生活を送っている世界。想像するとわくわくしてしまいますが、そんな世界がこのの中には広がっていました。 唯一つ、私としては世界史に疎いので、どこまでが史実でどこからがifの話-

    「ディファレンス・エンジン」を読みました。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
    murashit
    murashit 2009/05/17
    読まなきゃ…
  • 近所の異常な弁当屋、また如何にして私はお金を払わずして弁当を手に入れたか。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    「やっぱり一人お金入れないやつが居るっぺよ、毎日毎日。」そうおじさんが他の客に愚痴を零すのが耳に入ってくる。ここは近所の弁当屋。 この弁当屋にはいくつもの伝説がある。ここに書くのははばかられるが、どれもパンチが効いている。そして伝説を冗談だと思って弁当屋に行くと、おっちゃんが堂々とタバコを咥えながら出てきて思わず「今日もタバコが美味しいですね」と言いたくなる事請け合いだ。 そんな弁当屋だから、「つくばの人は皆いい人だっぺよ」的な性善説に基づいた「弁当無人販売所」を思いついて実行してしまうのは何ら不思議ではなく、冒頭の愚痴へと繋がってしまうのだった。どのような販売形態かについて言及しておくと、おかずだけが詰められた弁当がいくつも並んでいるのでその中から好みのものを選択、そして自分でホカホカのご飯をジャーからよそう、というものである。因みに、お金は黄色いコップに300YEN。人件費、セキュリテ

    近所の異常な弁当屋、また如何にして私はお金を払わずして弁当を手に入れたか。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
  • 別れの日。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    「おにーちゃん、私も連れて行って!」そういつものように声が響いて、とててててっと僕の横に走り寄ってくる。「私を置いていくなんてひどいよ、ちゃんと連れて行ってよ」「すまんすまん、楽しそうに何かやってたから、邪魔しちゃ悪いかなって思って」「お兄ちゃんと一緒に居る以上に楽しいことなんて無いんだから、いいんだよ。」にっこり笑って僕の方を見る、その妹は健気で僕は妹を愛していた。 中学時代から僕は妹とやたら仲が良く、いつもどこに行くにしても妹が傍らに居た。「お前ら当にいつも一緒だよな」「羨ましいか」「いや、お前も物好きだよなって」そう友人は笑って、「それじゃ、俺はお邪魔みたいだから」と言いながらチキチキチキっと自転車のチェンジを変えて走り去って行った。「おにいちゃん、二人きりだねっ」友人が見えなくなると妹は嬉しそうに、手に抱きついてきた。 高校時代に入ると、僕はそれこそ寝る間を惜しんで妹と時間を共に

    別れの日。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
    murashit
    murashit 2009/03/04
    きれいな顔してるだろ。死んでるんだぜ、それ。
  • おっぱいの定義。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    「この間、友人とおっぱいの定義について話をしたのだけれど、なかなか難しかった」車での移動中、そう友人から告げられた。 「はあ、おっぱいの定義ねえ。単純に傾きを微分してやればいいんじゃない?」おっぱいの定義なんていう、そんな目に見えるものの定義が難しいなんて、そんな事があるはずがないと僕は思い、そう答えた。「いや、そうでもないんだよ。」友人は顔をしかめてそうこたえた。 「そもそも、おっぱいっていうのは定量的なものなのだろうか。考えてもみろ、先の君の考え方でおっぱいを定義付けしようとすると、おっぱいに膨らみがない、いわゆる貧乳の人のおっぱいはおっぱいでなくなってしまう。」僕は衝撃を受けた。「な、ならば統計学的手法を使って定義づけすればいいんじゃないか?」そう僕は苦し紛れに答えたが、友人は悲しそうな顔をして首を振った。「その定義から漏れた人のおっぱいを、お前はおっぱいとして認めないというつもりな

    おっぱいの定義。 - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
    murashit
    murashit 2009/02/25
    オチに涙
  • 1