タグ

ブックマーク / whiteskunk.hatenablog.com (8)

  • 『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』の何が良くて、何が嫌いで、何が誠実か - 真っ白な館

    発売翌日からプレイしてドハマリしたあとブチ切れたのでどういう作品でどういう感想を持ったのかを一応書き殴っておきます。 作の致命的なネタバレを全部丸っと書き起こしているので、プレイ済の人、あるいは「おそらく今後の人生でやることもなさそう」という人だけ読んでください。なお、未プレイの人に作をけなされたら多分俺はキレます。 www.jp.square-enix.com 前置き FF7の説明は今更要らないかもしれないですが、一応。 『FINAL FANTASY Ⅶ』は1997年発売の、プレイステーションでのFFシリーズ第1作品、全世界発売数がシリーズ中1位を誇る不動の傑作です。2004年頃から数年かけて、続編が2作(2年後のアドベントチルドレン[通称AC]、3年後のダージュオブケルベロス[DC])、前日譚が2作(6年前のビフォアクライシス[BC]、7年前〜編直前までクライシスコア[CC])

    『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』の何が良くて、何が嫌いで、何が誠実か - 真っ白な館
  • 何かを語ることの難しさ、あるいは『ジョーカー』から見る社会反映論の落とし穴 - 真っ白な館

    とある記事に対するはてブでこうコメントした。 ジョーカー、「彼が狂うのには理由があったんだよ」と「狂っているやつは最初から狂っているんだよ」の両方を提示してるのが巧妙で、どちらか片方の立場でのみ共感すると落とし穴が待ってる映画だと思う。 要点はこのコメントで事足りるけれど、書きあぐねていた感想をアウトプットできそうなことに気づいたのでもう少し筆を割く。 wwws.warnerbros.co.jp 公開翌日に『ジョーカー』を観に行ったのだけれど、すぐに感想をまとめることができなかった。それは業の忙しさとか、読み物仕事にまつわるあれこれでまとまって文章を書くことにストレスを感じていたといった様々な事情もあったけれど、一番の理由は「何を言っても的外れになるのでは」という危惧だった。 観に行く前から、『ジョーカー』の予告は何十回と観た。なにせ、「あの」ジョーカーだ。二一世紀の日でなら『ダークナ

    何かを語ることの難しさ、あるいは『ジョーカー』から見る社会反映論の落とし穴 - 真っ白な館
  • Crypkoがゲームとして衝撃だった理由を説明する - 真っ白な館

    はじめに www.itmedia.co.jp これのブコメに「ブロックチェーンかゴミかよ」「補助金もらえますね」「プロのイラストレーターには勝てない」みたいな的外れなコメントがついているのを見て、これ解説しないとダメだわということに気づいたので書いておく。 なお、自分はCrypkoのオープンβ版しか遊んでいないので、PFNが提供を始めた現行のサービスがこの解説と同じサービスであることは保証しない。 要約 旧Crypkoのキモは次の3つだった。 女の子を「合成・配合・売買・貸与」することが倫理観をハックする ブロックチェーン技術で画像の一意性を確保しつつ仮想通貨取引と紐付けて収益をあげるシステム(ただしβ版のときは無料) ワンクリックできれいな画像がサクッとできあがることの快楽/所有欲 このサービスにおいて、ブロックチェーン技術の特徴・長所をシステムにしっかりと組み込んだ意味のあるものなので

    Crypkoがゲームとして衝撃だった理由を説明する - 真っ白な館
    murashit
    murashit 2019/04/08
    わかる(と言いつつ早々に飽きてしまったほうの人類だが……)
  • 技法と構成におけるラテンアメリカ文学の極北——ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』 - 真っ白な館

    以前、TwitterNetflix新興宗教ドキュメンタリーの話をしていたら「こういう面白い感想が書けるようになりたい」という反応をもらったことがあり、そう言われたこと自体は大変嬉しいけれど、実際のところ俺の感想が面白いわけじゃなくてその作品が面白いだけなんですよね。なぜかというとネタバレをガンガンやっているから。俺がドキュメンタリーに感じている面白さとは「フィクションでは『唐突すぎる』と怒られそうな展開が、現実ではガンガン起きていることの驚愕と衝撃」なのであり、そしてこれは俺の文章力・言語化能力の問題だが、フィクションの感想と違ってノンフィクションになると「俺が一体何に驚いたのか」を書き連ねようとするので、ネタバレに対するハードルを自然と下げてしまう。結果ネタバレをガンガンしてしまう。面白い感想を書く一番簡単なポイントはネタバレなわけだ。 しかし、ネタバレというものが当に駄目なものなの

    技法と構成におけるラテンアメリカ文学の極北——ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』 - 真っ白な館
    murashit
    murashit 2018/12/11
    ええかげん読まねばだ……
  • 完全新作・換骨奪胎・百合・続編――『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』感想 - 真っ白な館

    11月6日(火)の試写会に当たっていたので観てました。 ※以下、エウレカセブンシリーズのネタバレを大いに含みます。 映画 『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 予告60秒 『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』は技巧的な作品だった。テレビシリーズ4クールのうち26話までの物語を「レントンの成長譚」として再構築するにあたって、おそらくは設定の裏側を「レントンの祖父が物語の始まる前に亡くなった」という部分のみ切り替えていて*1、ビームス夫に引き取られて彼らの養子となっているのはそこから演繹されるにすぎないだけで、積み重ねた時間の少なさから物語のなかで彼ら三人の関係性は実のところテレビシリーズと大きく変化していない、と言えるだろう。むしろ、そのことによってテレビシリーズの中に埋め込まれていた様々な物語やテーマを「レントン」だけに絞り(そこではエウレカの

    完全新作・換骨奪胎・百合・続編――『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』感想 - 真っ白な館
  • 京都SFフェスティバル2018参加レポート - 真っ白な館

    タイトルの通りです。実は、9月後半に樺太旅行に行ってきたので当はそっちのレポート記事を上げたいのだが、画像を上げる手間が結構大変なので後回し。 前置き 京都SFフェスティバルは京大SF研が主に主催しているSFコンベンション。 作家・編集者などの方々を招いて1時間程度の対談・座談会企画を一日に3-4開催している。 それらの「会」が終わったあとは、夜に京都の旅館を貸しきって一晩中参加者*1が自主企画や雑談や物販をする「合宿」がおこなわれる。 会だけなら1000円前後、合宿も参加すると10000円程度であり、素泊まりであることを考えるとそこそこリーズナブルなのが魅力。 色んなクラスタの人たちが集まって一日中話ができるというのがとても楽しい。 今年の会企画は3つ。以下、出演者敬称略 電子書籍で何ができるか――出版のあたらしい形をさぐる:西崎憲・藤井太洋・大前粟生 日語表現の最先端 とび

    京都SFフェスティバル2018参加レポート - 真っ白な館
  • 実現した「死亡フラグ」の山と、突きつけられる「人災」の現実—『9.11 生死を分けた102分』(文藝春秋、2005) - 真っ白な館

    先日あの9.11のテロから17年が経ったので……というわけではなく、7月末の誕生日に友人からほしいものリスト経由で贈ってもらったので、時間ができたから読んだのである。 9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言 作者: ジム・ドワイヤー,ケヴィン・フリン,三川基好出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/09/13メディア: 単行購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (62件) を見る 人間が何千人と死んだという事実 のめりこんだと同時に、読むのがつらくて途中何度も一息つかなきゃいけなかった。このは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの際、午前8時46分に1機目の飛行機がワールドトレードセンタービル(WTC)に突入してから、両方のビルが倒壊する102分後の午前10時28分までの様子を中心に、その時ビルの中にいた人間やその関係者の

    実現した「死亡フラグ」の山と、突きつけられる「人災」の現実—『9.11 生死を分けた102分』(文藝春秋、2005) - 真っ白な館
    murashit
    murashit 2018/09/19
  • ドキュメンタリーシリーズ『ベトナム戦争の記録』は現実認識の解像度が跳ね上がる - 真っ白な館

    以前この記事でも書いているように、ここ半年ほどはずっとドキュメンタリー番組にはまっている。観るのはNetflixで配信されているものなのだが(他を観ない理由は特にない。契約しているのがNetflixだからです)、今回観たのは『ベトナム戦争の記録』(ケン・バーンズ&リン・ノービック, 2017, PBS[Netflix視聴])だ。 www.netflix.com 長い。90分〜120分×全10回、全18時間の長編ドキュメンタリーだ。正直その長さもあって少し二の足を踏んでいたのだが、 それだけあって見応えがあった。 ベトナム戦争の概略を知りたければざっくりWikipediaでも読んでもらえればいいが、そういう前準備は必要ないと思う。このドキュメンタリーシリーズでは、ベトナム戦争を中心に、その前史であるフランス占領下の前20世紀から21世紀(番組が作られた2017年)現在までのベトナムの様子を映

    ドキュメンタリーシリーズ『ベトナム戦争の記録』は現実認識の解像度が跳ね上がる - 真っ白な館
  • 1