国から国立大学へ与えられる運営交付金は2004年から毎年1%前後ずつ削減されています。この予算削減の波は日本トップレベルの大学である東京大学も例外ではありません。今、世界的に貴重な植物を持つ東京大学の植物園が資金難に陥っています。 東京大学の研究施設『小石川植物園』で関係者を招いて植物園のセミナーが行われました。ガイド役は園長の邑田仁教授が自ら務め、来場者に植物園の貴重さを訴えました。その園内では、大学構内で実ったギンナン・カリン・ユズのエキスが入った東京大学特製の「植物園のどあめ」が販売されました。大学・渉外本部の下田浩美マネージャーも「ぜひお土産にご購入ください。こちらのギンナンが一番人気です」と売り込み、東大職員自らが1袋300円のあめを売るのは、すべては植物園の運営資金集めのためなのです。 江戸時代から300年の歴史を誇り、16ヘクタールの広大な敷地に4000種の植物を持つ小石川植