3Dプリンターや3Dスキャナーの登場によって注目を浴びている、個人によるものづくりの可能性。 この世界的なメイカーズ・ムーブメントは一過性なのか。 それとも、新しい時代の幕開けなのか。 ビジネスの可能性やメディア論まで、従横に話題を展開し二人の旗手が語り合った。 (構成・文/神吉 弘邦 写真/MOTOKO) 現在の3Dプリンターの性能は、 未来のプロトタイプにすぎない。 田中 ── 3Dプリンター*1が宇宙ステーション*2に設置される計画があるんですよね。宇宙へ行く時に、事前に何が必要になるか、完全に予測できるわけではないから、その場で必要なものを作れるのは便利でしょうね。 猪子 ── ロケットに載せるにも、体積効率が上がるからいいですよ。例えば、他の星に基地を作る*3ときでも、現場で作った方がコストメリットがあるだろうし。そういった面を考えてアメリカはスゴいお金をかけているんじゃないかな