東日本大震災から2回目の夏を迎え、依然として企業は電力消費量の削減が必須の課題となっている。パソコンなどIT(情報通信)機器をネットワーク上で管理する電力消費管理システム(JEM)を開発したジューレックス(本社米ジョ-ジア州)によれば、IT機器の稼働状況をくまなく管理すれば、電力消費量を大幅に減らし、電気料金の削減が可能という。いったいIT機器はどれだけの無駄な電力を消費しているのか、管理を徹底すればどれだけの削減効果が見込めるのかを日本法人の林界宏(りん・かいこう)社長に聞いた。 東日本大震災後の電力不足を受け日本法人設立を前倒し 東日本大震災の発生で、ジューレックスは日本法人の設立を予定より早めたと聞きました。 林:米ジューレックスは2009年に設立したベンチャー企業で、当初の計画では2012年末までに日本法人を設立する予定でした。設立を前倒しするに到ったきっかけは、2011年3月に発