頭打ちの自販機ビジネスで成長中 いま、飲料自動販売機(以下、自販機)の元気がいい、と言うと頭の中に大きなハテナマークが浮かぶ人も多いと思う。街でよくみかける自販機は、売り上げが頭打ちで激しい競争にさらされているからだ。 一般社団法人日本自動販売機工業会のデータによれば、普及台数も2005年頃から右肩下がり、総自販金額も2007年に大きく減り、その後はリーマンショックや3.11震災もあり長期低迷状態になっている。清涼飲料自販機に限ると、全国に約215万台あるが、その売り上げの平均は1台当たり1日3000円弱、1年間で約100万円ほどだそうだ。 不況が長引き、給料も上がらず、デフレが続く。そうなると、定価で売れるのが魅力だった自販機でも価格破壊と低価格競争が始まる。ディスカウント自販機でまとめ買いをしたり、お茶やコーヒーを入れたマホービンを会社や学校へ持参したりする、という人も多い。単位人口当