荒田 ヘリウムガスは,世界のどこで,どれくらいの量,産出しているのかをまとめていただけませんか。 山本 2012年の統計によれば,ヘリウムガスは,全世界で 約1億6千万㎥ 生産されました。 このうち,ほぼ4分の3はアメリカです。その他,カタール,アルジェリアのガス田でもある程度の生産量があります。ヘリウムは戦略物資なので,旧共産圏のロシア,ポーランドでも少量ですが生産されています。 岩谷産業のウエッブ・ページには, アルジェリア 11%, カタール 7%, ロシア 4%, ポーランド 2% と記載されています。 アジアでは,ヘリウムは生産されておらず,ほぼ100%アメリカからの輸入に頼っています。 このように,ヘリウムは、日本が100%輸入に依存する天然資源です。 石油,石炭,天然ガスなどと異なり,ヘリウムの性質上 ,備蓄も技術的には可能ですが,コストがかかり過ぎます。 95%以上をアメリ
昨今、原子力のあり方や再生可能エネルギーの普及、または発送電分離に関する議論などが広く行われています。それらの議論は“エネルギー問題”として捉えられています。しかし私は、議論が矮小化されていないか、少し注意しなければならないと考えています。 いま議論すべきなのは石油問題 図1を見て下さい。左のグラフは、1990年から2009年までの20年間の日本の最終エネルギー消費量の推移です。石油が依然としてエネルギー消費の5割以上を占め、またその内訳の殆どは、運輸部門と産業部門であることが分かります。石炭、天然ガスを含めると未だに9割近くが化石燃料です。 一方、電気による消費は23%に過ぎません。現在、盛んに議論されていることは、23%の中の約6%の原子力を2011年から2012年にかけて一気にゼロにするという事態を受けて、約0.5%にとどまっている再生可能エネルギーをなんとか拡大できないか、というこ
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