昨晩、ヴァイオリニストの大森潤子さんのリサイタルを聴くべく、JTアートホールに詣でさせていただきました。中身に関しては、オケの第2ヴァイオリンあたまという定職を持つ多忙な方とは思えない、などと記すと皮肉に聞こえたら困るからなんといったものか、ともかくまあ、なんとも充実した内容で、ものすごく褒めて言えば「こういう音楽家としての生き方は、ことによるとひとつの理想なのかなぁ」などと、御本人にはとても言えないようなこと(絶対に皮肉としか受け取って貰えないだろうからねぇ、日頃の行いからして)を記さざるを得ない。うん。時代のタイミングさえ良ければ、普通の意味で「ソリスト」として人気者になっていたことは確実な才能が、こういう風に着実に伸びていける状況があった(本人ばかりでなく、周囲も作ることが出来た)ことを、いろんな意味で良かった思うべきなのでありましょう。 うううん、本気で考えると、なかなか重要なテー