昭和天皇が皇太子時代の1923年に行った台湾行啓(ぎょうけい)の際に植樹された桜から株分けされた苗木が17日、東京都千代田区の靖国神社に植えられた。台湾と日本の有志による「桜里帰りの会」が行ったもので、同会の日本側代表を務める加瀬英明さんは、台日の友好の絆の深化に期待を寄せた。
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中国の胡錦濤国家主席が今年(2008年)5月6日に訪日したことは記憶にも新しいところだろう。滞在期間は5日間。決して長いとは言えない時間の中で、彼はかなりの仕事をした。コメ輸出全面解禁で合意。早稲田大学での講演。松下電器本社訪問。京都の寺社仏閣の観光‥‥。 早稲田大学では、胡錦濤氏の対チベット政策に異議を唱える学生たちがデモを行ったという報道もあった。しかし、総じて彼の訪日は一定の成果を上げたとみていいだろう。わたしは、胡錦濤氏の発言や行為に「日中関係の戦後に終止符を打ち、真の戦略的互恵関係を構築したい」という意欲を感じた。その背景には、中国で加速度的に広がる貧富の差や、世界的に非難を集める環境問題を解決するには、日本の協力が不可欠という事情があるのだろう。 ここで思い出すのは、1998年の江沢民氏の訪日である。これは中国の国家主席としては初となる訪日であり、その意味では記念すべきもの
第105回 “A級戦犯合祀が御意に召さず” 卜部侍従日記が明かした真実 間もなく昭和天皇没後19回目の「みどりの日」(旧天皇誕生日)になるなと思っていたら、朝日新聞が一面トップで、「卜部侍従32年間の日記」を入手し、それをはじめて公開するという大ニュースを報道していた。 発表されたのは、まだほんの一部だが、5月から全5巻で順次刊行される予定という。 小倉侍従日記と並ぶ貴重な資料 昨年は昨年で、戦時中天皇にいちばんそば近く仕えていた小倉庫次侍従の、宮内省用箋で600枚にも及ぶ日記が発見された。これを発表した「文藝春秋」はすぐに売り切れ、雑誌が増刷されるなどという異例のことまで起きた。戦後60年以上たっても、戦争や昭和天皇に関し、まだまだこれだけの新資料が発見され、それが公表されるたびに、これだけ大きな反響を呼ぶということが感慨深い。 やはり、あの戦争と昭和天皇に関しての歴史は、まだ
靖国神社は宗教を問わない 靖国神社について考えるとき、そもそも靖国神社はどんな宗教なのか、という話が取りざたされる。 一般的に日本には、仏教もあれば神道もある。神道には実は、道教が入っている。日本人はそれら全部を混合して、自分にとって都合のいいものだけをとっている。 「八百万(やおよろず)の神」などと言ったり、外国から渡来したプリンシプル(原理原則)で割り切るようなものも取り入れたり、そしてもっとリアリズムで考えた常識的なものも取り入れて、それらを適宜使い分けている。そうした日本人の宗教心を踏まえて考える必要がある。 江戸時代が終わり、明治政府が出来て、国家として軍隊を持つようになり、日本は外国とも戦うようになった。 軍隊では、兵士同士が会話の中で「もしかしたら今夜は最後で、明日は死ぬかもしれないな」などと語り合って「おまえは仏教徒か」「いや、おれは神道だ」となると、「じ
親愛なる読者の皆様へ 前回の記事「8月15日に北京にいました」を読んでいただき本当にありがとうございました。 皆様のコメントを全部読ませていただきました。コメントの多さは予想した通りですが、内容の厳しさは予想を超えていました。「とても参考になった」とアンケートに答えた方は67%でした。 これは以前の記事「中国人が靖国神社に行きました」の結果とかなり異なりました。あの時、読者の方々の90%が「とても参考になった」と答えてくださいました。もっと厳しいご意見があると思っていた自分はびっくりしました。 よく考えると、この違いは記事を書く環境の違いに由来すると思いました。「中国人が靖国…」の記事は日本にいて日本の友人や知人と話した後に書きました。「8月15日…」の記事は中国にいて中国の友人、知人と話した後に書きました。 中国では日本の代弁をしていると 「中国人の代弁をしている」という趣旨のコメントが
小泉首相の「8・15靖国参拝」を巡る喧騒(けんそう)もようやく落ち着いてきたようだ。「靖国」は政治問題ではなくなるのではないか、という気がしている。少なくも多くのメディアが言っているように自民党総裁選の最大のテーマとはならない。 「8・15参拝」の敢行は、小泉首相にとって政治的には大勝利に終わった。当初の「公約」を完全履行し、「ぶれない宰相」のイメージを抱いたまま退陣することになる。とにかく、退陣目前の政権が50%前後の高支持率を維持しているというのは稀有(けう)な例である。これまではズタズタになっての退陣が通例であった。 NHKが当日、特別番組を組んだが、番組中に行った調査では参拝賛成67%、反対37%である。ほかのメディアの調査でも、読売(支持53%、不支持39%)、毎日(評価50%、批判46%)、日経(賛成48%、反対36%)、共同通信(よかった52%、すべきでなかった42%
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 偶然ですが、僕は8月15日には北京にいました。僕の体内時計はかなり正確で、だいたい同じ時間に起きます。北京は東京より時差で1時間早いので、北京滞在中の僕は、朝刊が届かない時間に目覚めてしまいます。ですから朝のニュースは、インターネットのニュースサイトから得ています。 8月15日、僕は北京で、小泉純一郎総理が靖国参拝した記事をインターネットで読みました。予想していたことなので、記事を読んでもさほど驚きはしませんでした。率直な感想は、「僕は日本にいなくてよかった」というものです。 この記事は16日の早朝に執筆しました。だから当日、日本がどのような様子だったのかは想像に頼っています。恐らく15日の日本のテレビや新聞は、小泉総理の参拝で大騒ぎだったこ
songです。先日、ポレポレ東中野でやってた靖国神社をテーマにしたドキュメンタリー映画『あんにょん・サヨナラ』上映会にいってきました。しっかりと8月のイベントの宣伝してきましたよ。ビラの反応も上々でした。遅くまで一緒にフライヤーまいてくれたKとIさん、お疲れさま! それにしても靖国神社はかなり関心の高い話題だな、と改めて思いました。超満員でたぶん参加者は100人以上! 身のまわりでも友人と社会問題の話になったとき、靖国に関心があるという人は多いんです。そんなとき「(靖国のこと)どう思う?」って聞くんですが、「やっぱ中国・韓国の外圧に屈しちゃ駄目ですよねー」とか「首相の個人の自由じゃない」ってよく言われます。 私が一番問題だと思うのは「戦死者を顕彰する国家の論理」です。この点について、去年出版され30万部のベストセラーになった高橋哲哉さんが書いた『靖国問題』(ちくま新書)には次のように
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「産業夜話」というタイトルが物語る通り、企業や経営に絡む軽い話題を取り上げるのがこのコラムの趣旨である。しかし、今回ばかりはその趣旨を曲げて、先週、宋文洲氏が提起された靖国神社に対する意見を検証してみたい。 あくまでも私見だが、筆者は宋氏の靖国論を支持する。靖国神社に隣接する「遊就館」を初めて訪れた時に、自分自身、宋氏と同じ違和感を抱かざるを得なかったからだ。 特攻隊員が残した3本の“末期の短剣” 海軍の士官だった祖父が戦後半世紀にわたって守り続けた沈黙に対し、遊就館が醸し出す能弁は、筆者の目にはあまりにも対極にある“軽さ”の象徴としか映らなかった。 終戦時、37歳の若き海軍中佐だった祖父は、92歳で亡くなる直前まで4本の短剣を手元に置いてい
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