近年、先進諸国からロシアへの直接投資額が急増しています。 ロシアの対内直接投資額は、1998年8月にロシアで通貨・金融危機が発生した後、2002年までは低迷していましたが、2003年以降は急増傾向となっています(図表)。 ロシア中央銀行の統計によると、2006年の対内直接投資額は前年比93.8%増の287.3億ドルに達しました。 資源輸出に内需が 直接投資が拡大している背景には、原油や天然ガス、レアメタルなど国際的な資源価格の高騰を追い風にロシアが高成長を続けていることがあります。ロシアの実質経済成長率は、2006年に前年比6.9%増の高い伸びを記録しました。最近では、資源の輸出だけでなく、家計の個人消費や住宅投資、企業の設備投資といった内需も好調に推移しており、2007年は内需を牽引役として引き続き、高い経済成長が見込まれます。 今後、ロシアのWTO(世界貿易機関)加盟が実現すれば、法制