国立医薬品食品安全研究所の畝山智香子さんが書いた本が昨年末に出版された。 ほんとうの「食の安全」を考える ゼロリスクという幻想 化学同人、2009年11月30日 ISBN978-4-7598-1328-9 リスクというものは、ある部分だけを考えていても意味がない。本書は、食の安全だけでなく、そもそもリスクというものをどうやって定量的に把握するか、といったところまで素人にも分かるように書かれている。 この本が売れるようになれば、日本社会のリスク感覚も変わる。しかし、残念ながら、メディアにとって、この本が述べることは「商売の邪魔」だし、健康食品や有機食品を売っている事業者にとっては、抹殺したい本だろう。 ということで、残念ながら、余り売れないだろうと予測する。本日現在、アマゾンランキング5292位である。 畝山さんは、食品安全に関するBlogでも有名。http://d.hatena.ne.jp