健康に良い機能を持つ食品を北海道が独自に認定する「食品機能性表示制度」の第1号商品として先月下旬、ドーナツやソフトクリームなど12品が選ばれた。自治体が「特定保健用食品(トクホ)」のように健康食品を認定する全国初の取り組み。食品の機能性表示については来年度中に国の規制が緩和される見込みで、一足早い新たな表示制度に注目が集まっている。(平沢裕子)◇フード特区で優遇 同制度は、北海道の経済・産業の活性化を目的とした「フード特区(北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区)」の優遇措置の一環。道内に本社や製造拠点がある企業が対象で、「機能性に関する研究が論文誌に掲載されていること」などを条件に有識者会議の審査・判定を経て道が認定する。 第1号の12品のうち10品がアミノアップ化学(札幌市清田区)が開発した機能性素材「AHCC」と「オリゴノール」を配合した食品。申請のための提出論文は、AHCCは