農林水産省は16日、ベトナムで加工したアジフライを長崎県産と表示して販売したとして、西日本を中心に展開するスーパー大手イズミ(広島市)に食品表示法に基づく表示の是正を指示した。長崎県で取れたアジだったが、法律では輸入品の場合、加工した場所を表示することが義務付けられている。 農水省によると、同社は昨年6~11月、ショッピングセンター「ゆめタウン大牟田」(福岡県大牟田市)など12県にある計84店舗で、原産国名のベトナムを表示せず「塩麹熟成長崎県産一口あじフライ」として計3万705パック分(約6448キロ)を販売した。 佐賀県内では、佐賀市のゆめタウン佐賀とゆめマートさが、武雄市のゆめタウン武雄の3店舗で販売された。 イズミによると、昨年6月に加工場所がベトナムの商品に切り替えた際、気付かずに従来の商品ラベルを使用し続けたという。担当者は「チェック体制を強化し適正な表示に努める」としている。