平成23年5月に発生した山形市の菓子製造業「佐藤だんご屋」の団子などによる腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒で、仙台市の男児=当時(2)=が後遺症を負ったなどとして、男児や両親らが5日までに佐藤だんご屋に約560万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。5月27日付。 訴状によると、男児は23年5月6日、佐藤だんご屋の団子を食べ、4日後に下痢などを発症。同17日にO157による食中毒と診断され、計39日間入院した。回復後も腎機能の低下で一生投薬が必要な状態となった。 男児側は「保健所による立ち入り検査でも団子からO157が検出されており、団子が原因で食中毒になったのは明らかだ」としている。男児側代理人によると、佐藤だんご屋は集団食中毒以降、連絡が取れない状態だという。