なんかポジショントークになっちゃいそうだけど、ここまで来ると書かないといけない。 「平成維新」が出たころ私は不動産開発の会社にいた。土地の高騰が深刻な問題として取り上げられるなか、十分に都内に高層マンションが立ち並び、郊外にショッピングセンターが広がり、山手線の内側が国際金融センターになれば、誰もがみな幸せになれるのだと信じていた。 平成維新 作者: 大前研一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1989/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る 20年がたち、実際に東京の景色は変わった。ビル風で困るほど超高層のマンション群がウォーターフロントを埋め、巨大ショッピングセンターは街の様相を変え、山手線の駅前にそそり立つオフィスビルは意匠を競いながらも床が過剰になっている。物理的には平成維新で構想されたままの姿が現実化したと言っていい。しかし、そ