うなぎ屋さんなどで代々受け継がれる秘伝のタレ。 中には、江戸時代の創業当時からカメに少しづつ継ぎたしながら使っているお店もあって、 「初代の作ったタレがまだ少し残っているかもしれませんね」などと店主が言ったりする。 そう言われるとありがたいような気がしてくるけれど、実際には昔の成分はどれくらい残っているものなんだろう。 (text by 三土たつお) 「継ぎたして使う」という部分のみ再現してみる というわけで、タレを少しづつ継ぎたして使う、という部分だけをマネして、最初の成分がどれくらい残っているかを検証してみよう。 分かりやすいように、創業当時のタレを青い水(写真右)、継ぎたす用のタレを黄色い水(写真左)にして、まざっていく水の色の変化を見ることにする。 具体的には、創業当時のタレ(青)をちょっとだけ捨てては、同じ量の「継ぎたすタレ」(黄色)を創業当時の方に入れていく。 これは、お店の人