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ブックマーク / blog.livedoor.jp/climatescientists (25)

  • 気候変動・千夜一話 : 電力を太陽光でまかなう島 トケラウ - livedoor Blog(ブログ)

    2012年11月11日00:19 カテゴリ持続可能な社会と温暖化軽減策 電力を太陽光でまかなう島 トケラウ 南太平洋の島国が電力を太陽光でまかなうことになった、というニュースがありました。トケラウ(Tokelau)という南緯9度、西経172度付近にある3つの環礁です。人口は約1500人です。国といっても独立国ではなくニュージーランド領ですが、自治政府をもち、インターネットの国別ドメイン「.tk」を持っています。島に行ったことがなくてもこのドメイン名を使っている人もいると思います。(Wikipedia語版「トケラウ」、英語版「Tokelau」を参照しました。) AFPの2012年11月09日の記事「南太平洋トケラウ、電力源を太陽光100%に 世界初」によれば、ニュージーランド政府の事業でニュージーランドの企業が施工し、費用は約5億6000万円かかったそうです。しかし、これまでディーゼル発

  • 気候変動・千夜一話 : 続・太陽活動が弱まるとどのくらい気温が下がるか - livedoor Blog(ブログ)

    2012年04月21日22:13 カテゴリ地球温暖化に関する科学 続・太陽活動が弱まるとどのくらい気温が下がるか 2011年9月6日の記事太陽活動が弱まるとどのくらい気温が下がるかの見積もりの話題の続きです。 2012年4月19日、国立天文台から太陽観測衛星「ひので」、太陽極域磁場の反転を捉えたという発表がありました。昨年報道された「ひので」のデータの解析と、並行して行なわれた数値シミュレーションの結果がまとまったということのようです。 とくに今回の発表で重要なのは、太陽の北極付近では磁場が逆転しようとしているようだが、南極付近では逆転するようすが見られないということです。ふだんの太陽の磁場のふるまいは、だいたい自転軸に一致した軸をもつ1の磁石のような「双極子磁場」でよく代表され、その双極子磁場の強さは変動し、約11年ごとにN・S極が反転する、というふうに認識されてきました。厳密にいうと

  • 気候変動・千夜一話 : Fred Singer氏、温暖化否定論者とたもとを分かつ(?!) - livedoor Blog(ブログ)

    2012年03月16日23:47 カテゴリ地球温暖化懐疑論について Fred Singer氏、温暖化否定論者とたもとを分かつ(?!) S. Fred Singer (シンガー)さんは、地球温暖化問題を否定する宣伝活動の先頭に立っている人だと思います。Naomi Oreskes (オレスケス)さんとErik Conway (コンウェイ)さんの、英語ではMerchants of Doubt [わたしの読書ノート]、日語では「世界を騙しつづける科学者たち」という題で出ているでも、Frederick Seitz (サイツ)さん(故人)とならんで、主要な批判対象となっています。 ところがこのSingerさんが、American Thinkerという雑誌に出した記事(日付が2つありますが、ネットに出たのが2012年2月29日で、紙版が3月16日号のようです) 「Climate Deniers Ar

  • 気候変動・千夜一話 : Wall Street Journalにのった地球温暖化懐疑論 - livedoor Blog(ブログ)

    2012年03月16日21:46 カテゴリ地球温暖化懐疑論について Wall Street Journalにのった地球温暖化懐疑論 久しぶりに、いわゆる地球温暖化懐疑論の話です。 まず、菊池誠さんのKikulogの「地球温暖化問題つづき」の記事へのコメント(現在187番)として、「気弱な物理屋」さんが1月30日に指摘され、わたしが(現在188番として)2月4日にコメントした件です。 アメリカのWall Street Jounalに1月26日に、フランスの固体地球物理学者Claude Allègre (アレーグル)さんを筆頭とする科学者(元科学者というべき人もいますが)16人による意見論説「No Need to Panic About Global Warming」が出ました。日語版ウェブサイトでも、有料ですが、1月30日に「【オピニオン】温暖化は真実か―政治家に求められる合理的な政策判断

  • 気候変動・千夜一話 : 原子力事故による放射性物質の大気中輸送のシミュレーション - livedoor Blog(ブログ)

    2011年12月18日23:42 カテゴリ原子力事故 原子力事故による放射性物質の大気中輸送のシミュレーション 福島第1原子力発電所の事故によって放射性物質がどのように広がったかに関する研究について、11月17日の記事ではひとつの研究例を紹介しましたが、もちろん研究例はそれだけではありません。わたしはこの問題を追いかけておりませんので、あまり詳しく説明することができず、また重要なものを見落としているおそれもありますが、ともかく気がついたものを簡単にご紹介します。 == WSPEEDI == 日原子力研究所(現在は日原子力研究開発機構)では、原子力安全技術センターで運用されているSPEEDI [文部科学省の「環境防災Nネット」の中のSPEEDI紹介ウェブサイト]に続いて、WSPEEDI (世界版SPEEDI)というシステムが開発されました。[上記サイト中のWSPEEDIのページ]。 6月

  • 気候変動・千夜一話 : 気候感度は(ある人々が)思ったほど高くないという話 - livedoor Blog(ブログ)

    2011年11月27日22:05 カテゴリ地球温暖化に関する科学 気候感度は(ある人々が)思ったほど高くないという話 「新しい研究によれば、気候システムはそれほど敏感でない。つまり、二酸化炭素濃度がふえても、前に思われていたほど気温は上がらない」というような情報が流れました。Science (サイエンス)という雑誌にのることが決まったSchmittner (シュミットナー)さんほかによる論文の話でした。 Andreas Schmittner, Nathan M. Urban, Jeremy D. Shakun, Natalie M. Mahowald, Peter U. Clark, Patrick J. Bartlein, Alan C. Mix, Antoni Rosell-Melé, 2011: Climate sensitivity estimated from temperatu

  • 気候変動・千夜一話 : 電子メール暴露の二番せんじ - livedoor Blog(ブログ)

    2011年11月24日02:42 カテゴリ科学者と社会のかかわり地球温暖化懐疑論について 電子メール暴露の二番せんじ イギリスのイーストアングリア大学(UEA)の気候研究所(Climatic Research Unit, CRU)の研究者の電子メールが、また暴露されたそうです。 暴露のされかたは2年前の2009年11月とほぼ同じで、ロシアのFTPサイトへのリンクがいくつかのブログに投稿されました。ただしブログへの不当な侵入はありませんでした。データの形式も前と同様なzipアーカイブでした。ただし、前のときは中身の各ファイルのタイムスタンプから北アメリカ東部で加工されたと推測されたのですが、今回はタイムスタンプが人工的にそろえられていたそうです。 中身はまだよく確かめられていませんが、2年前に暴露されたものは当時CRUのサーバーに保存されていたメールの控えのうち一部分だけであり、今回のも同じ

  • 気候変動・千夜一話 : 再生可能エネルギーに関するIPCC報告書・第3報 - livedoor Blog(ブログ)

    2011年10月20日10:38 カテゴリ持続可能な社会と温暖化軽減策 再生可能エネルギーに関するIPCC報告書・第3報 10月4日の第2報に続き、IPCCの「再生可能エネルギー源と気候変動緩和に関する特別報告書」(SRREN) [家はここ]の「技術的要約」(TS)を見ていきます。 今回は、TSの第8節、報告書文では第8章、 SPM(政策決定者向け要約)では第4節の、「現在および将来のエネルギーシステムへの統合」です。 エネルギーシステムという用語は文脈によって違う意味を持つと思いますが、ここではおもに、エネルギーの利用者のところにエネルギーを届けるしくみをさしているようです。それを次のように分けて、それぞれについて、エネルギーの源として再生可能エネルギーを使う場合にどんな問題があり、どんな(技術的)対策があるかを論じています。 電力網 (発電・送電・配電) . . . 8.2節 地域

  • 気候変動・千夜一話 : 再生可能エネルギーに関するIPCC報告書・第2報 - livedoor Blog(ブログ)

    2011年10月04日12:01 カテゴリ持続可能な社会と温暖化軽減策 再生可能エネルギーに関するIPCC報告書・第2報 6月24日の記事の続きで、IPCCの「再生可能エネルギー源と気候変動緩和に関する特別報告書」(SRREN)についてです。ここで「緩和」というのは英語のmitigationの訳語で、わたしが自分で用語を選べるときは「軽減」としていますが、地球温暖化の原因を弱めること、つまり基的には二酸化炭素その他の温室効果気体の排出を減らす(あるいは吸収をふやす)ことをさします。これはIPCCでは第3作業部会の課題ですが、そのうちでとくに、いわゆる「再生可能エネルギー」または「自然エネルギー」がどれだけの役割をもちうるかの知見を整理したわけです。 報告書は、ドイツにあるIPCC第3部会技術支援班のサイトのこのウェブページの下に英語PDFファイルの形で置かれていて、文章は最終版だそうで

  • 気候変動・千夜一話 : グリーンランド氷床の氷は減っていますが、減りかたを誇張されるのも困ります - livedoor Blog(ブログ)

    2011年09月22日04:14 カテゴリ地球温暖化に関する科学科学コミュニケーション グリーンランド氷床の氷は減っていますが、減りかたを誇張されるのも困ります 新しい地図帳に表現されているグリーンランド氷床の変化が話題になりました。わたしはこの話題をRealClimateブログのGavin Schmidtさんの9月21日の記事Greenland meltdown (の後半)で知りました。(RealClimateの記事の表題はことば遊びをしていることが多く、実質的内容に対応しているとは限りません。ここでは「down」をあまり気にせず「melt」の話題と思ったほうがよさそうです。) グリーンランドは北極圏にある陸地です。大きさが大陸と島を大きさで区別する境目にあたっているので、その陸地自体は島に分類されて世界でいちばん大きい島と言われていますが、その陸地の大部分を覆う氷は「大陸氷床」に分類さ

  • 気候変動・千夜一話 : 太陽活動が弱まるとどのくらい気温が下がるかの見積もり - livedoor Blog(ブログ)

    2011年09月06日03:35 カテゴリ地球温暖化に関する科学 太陽活動が弱まるとどのくらい気温が下がるかの見積もり 8月28日の「宇宙線がエーロゾル粒子形成に与える影響に関する研究の話」の記事に、9月3日に「tkb48」さん(つくばのかたでしょうか?)からコメントがありました。 寒冷期に入りつつあるのでしょうか? ******** 宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。 太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110901-OYT1T01005.htm URLは読売新聞の記事「地

  • 気候変動・千夜一話 : 宇宙線がエーロゾル粒子形成に与える影響に関する研究の話 - livedoor Blog(ブログ)

    2011年08月28日23:25 カテゴリ地球温暖化に関する科学 宇宙線がエーロゾル粒子形成に与える影響に関する研究の話 「再生可能エネルギーに関するIPCC報告書が出ました」の記事に、「Cern」さん(CERN=ヨーロッパ原子核研究機構の関係のかたではないようですが)から次のような質問がありました。 2011年08月28日 21:25 CERNから宇宙線と雲の関係についての研究成果が報告されているらしいですが、CO2は温暖化への影響がないという可能性は出てくるんでしょうか?当方シロウトですが、気になります。 この論文のことですね。 Jasper Kirkby et al., 2011: Role of sulphuric acid, ammonia and galactic cosmic rays in atmospheric aerosol nucleation. Nature, 47

  • 気候変動・千夜一話 : 原子力事故を受けて、気象学者は何をしたらよいか(個人的考え) - livedoor Blog(ブログ)

    2011年05月01日15:45 カテゴリ原子力事故科学者と社会のかかわり 原子力事故を受けて、気象学者は何をしたらよいか(個人的考え) (個人的考えですので、個人ブログに書くべきかとも考えましたが、すでにここに書いたこととも関係するのでここに出します。) 地震に伴って起きた原子力発電所の事故を受けて、気象学を専門とする者として何をするべきか考えました。 申しわけないとも思いますが、わたし自身は、この事故に直接詳しくかかわるつもりはありません。この事故をきっかけとして地球温暖化問題を含む世界の資源・環境問題の緊急性がましたと思うので、自分の精力はそちらに振り向けたいのです。 CO2排出を抑制する手段として原子力に期待できる度合いが下がりましたから、温暖化を軽減することがむずかしくなりました。まず、避けられない温暖化への適応策を急がなければなりません。また、温暖化軽減とエネルギー安全保障の両

    ruletheworld
    ruletheworld 2011/05/29
    『これは、「ゴミ情報を出すな」という意味だととってほしいと思います』 その通りだけど、そういう意味にとって欲しければ、書き方というものはあるわな
  • 気候変動・千夜一話 : SPEEDIの計算結果(図)公開 - livedoor Blog(ブログ)

    2011年04月26日23:47 カテゴリ原子力事故科学コミュニケーション SPEEDIの計算結果(図)公開 国の文部科学省の事業として原子力安全技術センターが担当してきたSPEEDIという数値モデルによる、福島第1原子力発電所からの放射性物質のローカルな(数十kmスケールの)広がりのシミュレーション計算結果の図が、内閣府の原子力安全委員会事務局のウェブサイトの中の次のところhttp://www.nsc.go.jp/mext_speedi/から公開されました。 わたしは4月26日の読売新聞朝刊(東京14版2面)で知ったのですが、見出しが「拡散予測『今頃ナンセンス』専門家が批判 / 事故直後の避難に使うはずが」となっていました。事故直後に役にたたなかったことは確かに残念なことですが、読売のデスクには、政府が情報を出さなくても、出しても、政府を非難する見出しをつけたいかたがおられるようですね。

  • 気候変動・千夜一話 : シミュレーションで何ができるか、何ができないか - livedoor Blog(ブログ)

    2011年04月16日16:02 カテゴリ地球温暖化に関する科学原子力事故 シミュレーションで何ができるか、何ができないか 3月11日[地震前です]の記事に、4月15日にyota さんからのコメントがありました。主要と思われる部分を引用します。 気象学者は、何十年も先の「温暖化」はシミュレーションで解明できるのに、たかだか2〜3日先の放射性物質の拡散シミュレーションはできないのでしょうか? これへの答えは、気象学者の間でも一致しないかもしれません。 わたしは、いわゆる温暖化シミュレーションには主力ではないもののメンバーとしてかかわってきました(今月、現場を離れましたが)。他方、いわゆる拡散シミュレーションについての直接の経験はありません。そういう立場から考えていることを述べてみます。 質問に対する直接のわたしの答えは次のようなものです。拡散シミュレーション自体はできるのです。(ここでわたし

  • 気候変動・千夜一話 : 「MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説」は改訂版を見よ - livedoor Blog(ブログ)

    2011年03月16日00:40 カテゴリ原子力事故科学コミュニケーション 「MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説」は改訂版を見よ 表題の記事を参照したいかたは、必ず改訂版[英語オリジナルサイトはここ]をごらんください。 [2011-03-17 追記] 改訂版のarc@dmzさんほかによる日語訳「MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説」があります。 [注(2011-03-16): 改訂版(英語)のページにJapaneseと書かれたリンクがありますが、その先にあるのは旧版の日語訳です。改訂版の内容になっていないのでご注意ください。 2011-03-18 これはなくなりました。] *** Brave New Climateというブログがあります。オーストラリアのBarry Brook (ブルック)さんがやっています。地球温暖化問題を論じるウ

  • 気候変動・千夜一話 : 炭素循環の中での人為起源二酸化炭素(1) たまりと流れ - livedoor Blog(ブログ)

    2010年09月25日03:13 カテゴリ地球温暖化に関する科学地球温暖化懐疑論について 炭素循環の中での人為起源二酸化炭素(1) たまりと流れ 「ニセ科学批判」で知られる物理学者の菊池誠さんのブログKikulogで、東京大学IR3S/TIGS叢書として出された「地球温暖化懐疑論批判」のの話題が、Kikulog 2009年10月28日の記事と続きのKikulog 2010年4月3日の記事にわたって続けられ、たくさんのコメントがついています。わたしは1つめの途中の3月から参加し、おりにふれて気候の科学の説明を試みてきました。Kikulogの議論の参加者は物理や工学の背景知識をもつ人が多いのですが、気象学など気候に関する科学の常識が必ずしも知られていなかったり、用語の意味がずれて理解されていたりすることがあるので、基に立ちもどって説明する必要がありました。また、参加者のみなさんのご指摘から

  • 気候変動・千夜一話 : 読売新聞社説「地球温暖化 不信を広げる研究者の姿勢」について - livedoor Blog(ブログ)

    2010年02月26日19:57 カテゴリ地球温暖化懐疑論について科学者と社会のかかわり 読売新聞社説「地球温暖化 不信を広げる研究者の姿勢」について ブログネタ:地球温暖化 に参加中! 読売新聞の2月25日朝刊に「地球温暖化 不信を広げる研究者の姿勢」という社説が出ました。 最後の文 >地球規模の気候変動を正確に把握し予測することは、もともと容易でない。研究者には、冷静な議論が求められる。 は、もっともです。 この研究者として大賛成の結論をもつ文章に対して、研究者として認めがたい表題をつけられてしまいました。新聞の報道記事を書く人と見出しをつける人はふつう別だと聞いていますが、社説の場合もそうなのでしょうか。 研究者としては、不信を減らすために、釈明しなければならないと思います。とりあえず、とても気になるところについて、個人として発言します。 まず、クライメートゲート(Climatega

  • 気候変動・千夜一話 : いわゆるClimategate事件、渡辺(2010)への反論(3) - livedoor Blog(ブログ)

    2010年02月20日03:10 カテゴリ地球温暖化懐疑論について いわゆるClimategate事件、渡辺(2010)への反論(3) ブログネタ:地球温暖化 に参加中! ==「情報の秘匿・破棄」== ジョーンズたちが情報公開法に基づく開示請求に応じるのをしぶっていたことは事実と言ってよさそうです。これについては、情報公開法関係の役所が、違反はあったが時効なので訴追しないと判断したという報道がありました。[2010-02-26補足: ただし大学がまとめた文書によれば、役所は違反と断定してはいないそうです。] 大学が依頼した評価委員会の報告がこれからなので、詳しい議論はそれを待ちたいと思います。 ただし、マッキンタイアたちの情報公開請求があまりにしつこく、それにいちいち応じていたのでは研究の時間がなくなる、という判断も、もっともだったと思われます。 CRUは、NCDCのようなデータセンターで

  • 気候変動・千夜一話 : いわゆるClimategate事件、渡辺(2010)への反論(2) - livedoor Blog(ブログ)

    2010年02月20日02:42 カテゴリ地球温暖化懐疑論について いわゆるClimategate事件、渡辺(2010)への反論(2) ブログネタ:地球温暖化 に参加中! ==「温暖化説に合わせて気温データを改竄?」== さて、メールの文章を勝手に解釈をして科学者が悪いことをしていると非難している1件め、ジョーンズ(Jones)の1999年のメールの "Mike's trick ... to hide the decline" です。 Mikeはマイケル・マン(Michael Mann)です。マンが論文で、年輪などから推定された気温と、温度計で観測された気温の時系列をつないで示したので、ジョーンズもそのまねをしました。その際に、1960年以後の年輪からの復元推定は省略しました。渡辺さんも紹介しているように、CRUのブリッファ (Briffa)が年輪から推定した気温は、1960年以後、温度計