大川小事故・検証委が報告会 「偏った内容」と遺族反発 東日本大震災で児童と教職員計84人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の第三者事故検証委員会は26日、20日に示した「事実関係に関するとりまとめ案」を児童遺族に報告した。地震発生から津波到達までの約50分間、子どもたちが校庭にとどまっていた状況などの説明があったが、遺族からは「調査が不十分で偏った内容だ」「児童を守れなかった理由を検証していない」といった反発が相次いだ。 報告会は同市の河北総合支所で非公開であり、遺族約20人が出席した。委員会側は委員は出席せず、事務局が説明した。 出席者によると、とりまとめ案に対し「児童や地域住民の危機感のなさばかり強調され、『山に逃げるよう進言した子がいた』といった重要証言が盛り込まれていない」「児童を避難させる責任があった先生たちの発言や行動に触れていない」などの疑問が続出した。 事務局