トップ 新着 地域 社会 事件・事故 経済 スポーツ カルチャー 教育・子育て 医療 連載・特集 地方行政・選挙 全国・海外 動画・写真 オピニオン
神戸製鋼所(神戸市中央区)は14日、高炉を使わない自社開発の新製鉄法「ITmk3」(アイティー・マークスリー)による初の商用生産に、米国ミネソタ州の合弁プラントで成功したと発表した。高炉では8時間かかる鉄づくりが、わずか10分で済み、二酸化炭素排出量も20%削減できる。鉄鋼生産の効率アップと地球温暖化対策を両立する技術として世界的に注目されており、今夏にも年産50万トンのフル操業に入る。 従来の高炉方式は、炉の上から鉄鉱石を入れて徐々に溶かし、液状になった鉄を下から取り出す。今回の方式は、高炉に適さない低品質の鉄鉱石と石炭の粉を混ぜて団子状に固め、回転炉の中で溶かして粒状の鉄を生産する。 神鋼は米スチール・ダイナミックス社と合弁でミネソタ州に商用1号機を建設。設備試験を経て連続運転のめどがたち、今月12日(現地時間)から原料を投入し生産を始めた。取り出した鉄粒はスチール社に販売する。 同製
パナソニックの家電リサイクル子会社「パナソニック エコテクノロジーセンター」(加東市)は三十一日、使用済み家電の処理台数五百万台を記念した式典を開いた。 二〇〇一年に事業を開始。家電リサイクル法に基づきテレビやエアコンなど使用済み家電四品目を解体し、再生可能な材料を回収する。年間処理台数は約七十万台。 新リサイクル技術の開発拠点にもなっており、焼却処分されていた冷蔵庫の破砕くずを再生・資源化するシステムを開発。〇七年度は冷蔵庫のリサイクル率が17・8%(〇四年度比)向上した。 式典では井戸敏三知事らによるテープカットの後、従業員が見守る中、五百万台目となる使用済みテレビが解体ラインに投入された。知事はあいさつで同センターの見学者が七万人を突破したことに触れ「産業ツーリズムの拠点にもなっている」と期待を寄せた。(段 貴則) (11/1 09:42)
神戸製鋼所加古川製鉄所(加古川市金沢町)が自家発電用に導入予定の二酸化炭素(CO2)排出量の少ないガスタービンシステムが、同じ東播地域の三菱重工業高砂製作所(高砂市荒井町)で製造されている。地域の大手製造業同士がタッグを組んで、地域の環境負荷低減に取り組む形だ。(松井 元) 神鋼は、製鉄の過程で出る高炉ガスを主燃料とする自家発電用ボイラー五基を二〇一四年末に更新。発電効率の高いガスタービンシステム一基と新たなボイラー三基に集約する。総投資額は約七百億円。CO2を、鉄鋼部門の排出量の0・7%に当たる年間十三万トン減らす効果があるという。 削減で大きな役割を果たすのが、三菱重工業高砂製作所が製造するガスタービンシステムだ。高炉ガスを使ってガスタービンで発電し、高温の排ガスをそのまま再利用して蒸気タービンでも発電する仕組み。通常のボイラーより発電効率が25%程度高まるという。 新たなボイラー三基
フットテクノが開発したぽかエコシートのショートサイズ=神戸・ポートアイランド、神戸商工会議所 健康商品開発のフットテクノ(神戸市中央区)は十月初旬、電気を使わず温かくなる寝具「ぽかエコシート」を全国の東急ハンズや百貨店などで発売する。十二月までに一万枚の販売を目指す。(萩原 真) 同社は、運動靴に使う高機能素材の開発を手掛け、国内外の大手メーカーに提供。その技術を生かして姿勢が良くなる座布団も販売し、数十万枚が売れている。 同シートは、同社が英国企業と共同開発し吸湿・保温に優れた「キャンブレル」という素材とポリウレタン、アルミを重ねたもので、シーツの下や毛布の上などに敷いて使う。使用者の体温をシートが反射し、体を温める仕組み。同社の実験では体表温度が一・五度上がったという。 ショート(幅九十センチ、長さ六十センチ)は六千六百十五円、倍の長さのロングは九千九百七十五円。同素材を使った相手先ブ
電池の新工場、加西を軸に調整 三洋電機 三洋電機が金融機関の協調融資(シンジケートローン)で、九百億円超の資金を調達することが十八日、分かった。リチウムイオン電池の新工場建設地として加西市を軸に最終調整しており、中核事業の充電池と太陽電池の設備投資や運転資金などに充てる。九月下旬に正式契約する。 複数の関係者によると、今回の協調融資は当初、六百億円を予定していたが、計画を大幅に上回る見込み。三洋の主力銀行の三井住友銀行がとりまとめ、二百億円を拠出する。三菱東京UFJ銀行や住友信託銀行の大手銀行や地方銀行など約十五行が参加する。 三洋の経営再建が軌道に乗り始め、市場拡大が続く分野に重点投資する点を評価し、融資に積極的な金融機関が多いという。 三洋は調達資金のうち数百億円を、世界首位のリチウムイオン電池の新工場建設に活用するとみられる。建設地は今秋にも最終決定する見通し。 三洋は二〇一〇年
川崎重工業(神戸市中央区)は、実用化を目指している次世代路面電車「スイモ」の新たなデザインを決めた。来年度中にも製造する二台目の実験車両に採用する。 スイモは、路面電車では世界で初めてニッケル水素電池を動力源にする。架線がない区間も走れるのが特徴。地面から床面までの高さを三十三センチに抑えるなど、高齢者や体の不自由な人も乗り降りしやすい構造にしている。 昨年公開した車両は今年三月まで札幌市内で実証実験に使い、寒冷対策も含め順調に性能を発揮した。レールの幅が約一メートルの路線に対応した車体なので、世界の多くの路線で使われているレール幅(約一・四メートル)向けの車両を新たに製造する。 新デザインは青と白を基調にし、丸みを帯びた柔らかい外観。臨海都市をイメージしたという。九月にドイツで開かれる展示会に、十分の一大の模型を出す。(内田尚典) (7/19 09:19)
道路舗装や補修に、鉄鋼スラグなどをリサイクルして使うことで、コストや工期を圧縮し、二酸化炭素(CO2)の排出を抑制する新工法を姫路市と市内の企業が開発した。従来工法に比べ施工時のCO2を17・8%減らせるほか、原料調達に伴うCO2も32・6%削減できるという。 アスファルト材にはこれまで岩石や砂などを使っていたが、新工法は製鋼に伴ってできるスラグや、可燃物を焼却した際に発生するスラグを混ぜ合わせて使う。 このため、原料の購入費を10-20%削減できるほか、砕石や運搬などで排出されていたCO2も抑制することができる。 また、舗装を補修する際、従来は表面から五-十センチを除去していたが、スラグによるアスファルトはこれまでより強度があり、三センチですむ。 強度が増したことで、アスファルト内の四分の一を空間とすることが可能になり、保水力ができた。このため、ヒートアイランド現象の緩和にもつながるとい
全国農業協同組合連合会(JA全農)は二十七日、全国の農協などに卸す化学肥料の二〇〇八年度(〇八年七月-〇九年六月)販売価格を前年度に比べ平均約60%値上げすることを決めた。窒素などの主要原料が世界的に高騰しているためで、値上げ幅は過去最大。生産コストの約一割を占める肥料の大幅値上げに、兵庫県内の農家からは「負担増に耐えきれない」などと悲鳴が上がっている。これを受け、JA全農兵庫は肥料の効率的使用など経費削減策の検討に乗り出した。(桜井和雄) 化学肥料の主要原料となる窒素、リン酸、カリウムは昨年ごろから価格が急騰し、前年の二-三倍に。中国など新興国の食料需要増加や、バイオ燃料の増産を受け、世界的に穀物などの作付面積が増えたことが背景。原料生産国の中国が国内供給を優先し、輸出に高関税を課したことも、高騰に拍車を掛けた。 値上げ決定に、タマネギなどを栽培する南あわじ市の伊吹均さん(60)は「これ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く