首脳会談を前に握手するロシアのメドベージェフ大統領(左)と麻生首相=18日午前、ロシア極東サハリン州のユジノサハリンスク(代表撮影) 【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのメドべージェフ大統領が内政の表舞台で存在感を強めている。政権への登用を視野に各界からエリートを選出、人事刷新に乗り出すなど将来にかかわる政策を打ち出し始めた。一方で、金融危機対策をめぐり、プーチン首相との間にすきま風が吹いている-との観測も相次いだ。発足から9カ月。両者の「双頭統治体制」に、なにか変化が起きているのだろうか。人事に新手法 大統領府は17日、「黄金の1000人」とも呼ばれる人材登用プロジェクトの始動を事実上宣言。手始めに実業界や連邦政府、議会などで活躍する25~50歳の100人のリストを公表した。大統領はこの前日、4自治体の知事の交代を発表していたが、うちプスコフ州知事に指名された上院議員の名前がこのリストに入って