中国河北省石家荘市の軍事管理区域内に無断で侵入し、撮影したとして日本人4人が国家安全当局の取り調べを受けている問題で、準大手ゼネコンのフジタ(東京都渋谷区)は24日未明、4人が同社社員である可能性が高いことを明らかにした。いずれも21日以降連絡が取れなくなっている。 同社によると、4人は国際事業部付フジタ中国建設有限公司所属、高橋定(さだむ)さん(57)▽同、井口準一さん(59)▽国際事業部建設部所属、佐々木善郎さん(44)▽営業本部営業統括部所属、橋本博貴さん(39)。 4人は旧日本軍が中国国内で遺棄した化学兵器の処理施設建設事業の入札参加に向けた視察のため、20日から河北省を訪問。21日午前に高橋さんから同有限公司の現地スタッフに携帯電話のメールで「助けてくれ」と連絡があった。その後4人の電話が通じなかったため、同社が外務省に対し安全確認を依頼したところ、取り調べを受けている疑いが強ま