南海和歌山市駅ビルの建て替えに伴い、平成31年度に同ビルに移転する和歌山市民図書館の管理・運営を請け負う指定管理者に、レンタル大手「ツタヤ」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(東京)が選定され、昨年12月の同市議会で承認された。「ツタヤ図書館」はこれまでに佐賀県武雄市などで運営され、カフェなどを備えた新しいスタイルの図書館には和歌山でも「地域の活性化につながる」と期待が寄せられている。一方、各地で不適切な選書などが問題視されるケースも多く、CCCの運営手法を懸念する市民もいる。(福井亜加梨) 利用者のニーズを重視 「子供向けのフロアは、安心して使える4階を提案します」 昨年11月24日、和歌山市内で開かれた指定管理者選定の公開プレゼンテーションで、CCCの担当者は、子供のフロアを2階で計画していた市の基本計画とは異なるプランを提示した。商業施設と接続する2階は、人の