不思議なことに、ここ数年の間、少しずつですが毎月コンスタントに売れ続けている本があります。 天野正子さん著『現代「生活者」論-つながる力を育てる社会へ-』(本体2600円)です。 天野さんは社会学者ですが、惜しくも2015年にお亡くなりになりました。 多くの本は、著者が亡くなるとパタッと売れなくなってしまうのですが、この本だけは違います。ずっと、売れ続けていて、まもなく売れ切れになりそうなのです。 この本は、「消費者」ではなく「生活者」としか言いようのない生き方が日本近現代史のなかでどうやって登場し、 それが現状においてどのような展開を見せ、さらにこれからの社会のなかでどうあるべきかを、新しい共同性・公共性と共に論じたものです。 天野さんご自身、「生活者」とはどういう人のことなのか、どういう生き方をする人のことか、を以下のように書いています。 「他人(ひと)まかせにしない、できることは自分
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