4日(水)、午前中にサンデーの原稿をゴール際に押し込み、午後外出。目指すはサンデー編集部での本選び、ではあるが、時間の余裕を見て吉祥寺。吉祥寺美術館で開催中(8日まで)の「江上茂雄 風景日記」を見る。吉祥寺美術館は、存在は知っていたが、初めて。ビルの7階に、こんな瀟酒な美術館があるのか。江上は生涯(101まで生きた)、市井のまったく素人の画家として、風景のみ、クレパス、水彩で描き続けた。すべて、路上で、目の前で風景を仕上げていく「路傍の画家」で、おそらく批評家の眼や画廊主の評価を受けず、ただもくもくと日課として絵を描き続けた。子どもの使うクレパスを、油絵みたいに盛り込んで、塗り重ねてマチエールを作る。その表現力に驚かされる。パンフに使われた、黄色の面(菜の花であろうか)が3分の2を占める「線路際」など、抽象と具象の間を行く、みごとな作品。いい絵だと思った。線を引く、色を塗る、それだけの行為
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