林: 桜って温度の合計ってやつでしたっけ。 増田: 一応2つ要素があって、1つ目が、1回冬の寒さを経験すること。寒さを経験しないと、開花に向けてのスイッチが入らないんです。休眠打破とか言いますけど、ちゃんと寒くなるのが大前提で。 2つ目はおっしゃるように、どれだけ積算気温があるか、開花に向けてスイッチが入ったあとの暖かさの積み重なりですね。 特に15℃以上の日がどれぐらいあるか。そういった暖かい日が多ければ多いほど早く咲くって言いますね。 林: 花の農家を取材したら、種の段階で1回冷蔵庫に入れて、冬を勘違いさせるって言ってました。 増田: 冬の寒さをちゃんと経験しないと、寝ぼけたままというか、スイッチが成長に向けて入らないので2月3月あったかくなってもなかなか咲かない。 冬の寒さがちゃんとないと、みんな寝ぼけたままバラバラに起きるので、ひとつの木の中でもバラバラに咲く。見栄えがあまり良くな
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