長崎は、日本で最も島の数が多い県。 大小さまざまの島が美しい景観を成しているが、そんな中、ひとつだけ異彩を放っている島がある。 軍艦島である。 この軍艦島を船で巡る「軍艦島クルーズ」の定期便が今年の7月から始まった。 ということで、行ってみました。 (T・斎藤) 無限に広がる想像力 私が軍艦島を初めて見たのは、長崎半島の南端・野母崎をドライブしていた時のこと。 あたかも軍艦のような島影が見えた。 緑が一切ない、鉄の塊。 噂に聞いた軍艦島だった。 しかもこの島、無人島だという。 即座に、さまざまな想像が私の脳を巡った。 マジンガーZの秘密基地、ウルトラセブンのアイアンロックス、銀河鉄道999の機械の体をくれる星、etc… こんな人工的な無人島が他にあるだろうか? 軍艦島とは 正式には、高島町端島。 ここはかつて炭鉱で栄えた島で、幅160m、長さ480mという小さな面積に最盛期には5000人以