ご存知のように、チクワには穴が空いている。 「…いったい、なんのために?」 そう思ったことはないだろうか。いや、あれが制作過程で出来る穴だというのは知っている。知ってはいるが、気になる。 ある日、チクワを眺めていて「ひょっとして、何かを詰めて欲しいのではないか」と考えた。 そこで、お望み通り(望んでないかもしれない) あれこれ詰めてみることにしました。 (高瀬 克子) 思い出のチクワ そういえば私の母は、しょっちゅうチクワにキュウリを詰めていた。作り方が簡単なわりに見栄えがよく、父の晩酌のアテにも好評だったことから、食卓にはよく「キュウリ詰め」が並んでいた。 今回はキュウリはもちろんのこと、様々なタイプの食材を詰めていこうと思う。チクワの懐の広さに期待したい。