1987年に日本で発売されたゲーム機、PCエンジン用ソフトのニセモノ、それも中古市場ではプレミア価格のついたソフトのニセモノばかりが、5年ほど前から国内外のオークションサイトを通じて盛んに流通している。 ニセモノの制作者が、全世界にはたして何人いるのかはわからないが、日本のゲームコレクター間で特に有名なのが、ドイツを拠点に活動している「PCE Works」と名乗るプロジェクトだ。 彼らは、今から30年近くも前に発売されたPCエンジン用ソフトの「新品」を製造・販売し続けている。ソフトは実機で動作するだけでなく、パッケージや添付のマニュアルなども本物そっくりに偽造している。 以前に拙稿「なぜ『中古ゲームソフトのニセモノ』が蔓延? その実態は」で紹介した、スーパーファミコン用ソフトのニセモノの作者はまったくもって不明だが、「PCE Works」のスタッフは自らの作であることをホームページで堂々と
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