防衛省が、電磁力で砲弾を高速発射する「レールガン」の開発を2022年度から本格化させる。高速で飛来する極超音速兵器の迎撃に道を開くため、ミサイル防衛の切り札として期待される。 防衛省が、電磁力で砲弾を高速発射する「レールガン」(電磁砲)の開発を2022年度から本格化させる。先行していた米海軍は開発を中断し、日本が民間の大容量電源技術でリードしたい考えだ。高速で飛来する極超音速兵器の迎撃に道を開くため、ミサイル防衛の切り札として期待される。防衛省は22年度予算案に65億円を計上し、電源開発費も追加したうえで、5年後以降の試験運用を目指す。 レールガンは電磁力で砲弾を射出するため、爆薬で砲弾を飛ばすよりも高速で撃つことができ、連射も可能だ。ロシアや北朝鮮が開発を進める極超音速兵器は音速の5倍(マッハ5)以上とされるが、17年度から始めた防衛省の試作では秒速2000m(時速7200km、マッハ約