鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が議会を開かずに専決処分を繰り返し、同県の伊藤祐一郎知事が是正勧告した問題で、同市は23日、竹原市長が県庁を訪ねて臨時議会を開くことなどを報告すると発表した。 市側は伊藤知事との面会を希望しているが、県は拒否するという。 市側は23日朝に県に面会を申し込んだという。知事が面会を拒否する理由として、〈1〉日程が調整できない〈2〉竹原市長のリコール(解職請求)運動が始まっている――ことを挙げている。 市側からは、竹原市長が専決処分で副市長に選任した仙波敏郎氏も同行する。県は仙波氏の選任手続きについて「法的に無効の疑いが強い」と判断し、仙波氏を一般職員として扱う方針を庁内に指示した。臨時議会では、多数を占める反市長派も県と同様の理由で仙波氏の選任を不承認とする見通し。