試験に供されていた先行生産型はサイドワインダー1と称されており、約3,500発が生産された。その後、1957年より改良型のサイドワインダー1Aの生産が開始された[9]。 設計[編集] 開発予算が限られていたこともあって、サイドワインダー1は、ロケットモーターを含む弾体の基本設計の多くをHPAG(High Performance Air-to-Ground Rockets)から導入している。しかし一方で、非誘導ロケット弾ではなく誘導ミサイルであることから、誘導装置や動翼、トルクバランス式サーボ機構など、原型にはない要素も多く組み込まれた[6]。サイドワインダー1の誘導装置では、硫化鉛(PbS)フォトレジスタによる非冷却型の赤外線センサを採用しており、交戦エンベロープは目標の後方に限られた[4]。 なお動翼は前翼として組み込まれたが、これは、サイドワインダーを分解した状態で空母の弾薬庫に収容す