【モスクワ=佐藤貴生】モスクワの地下鉄駅で29日に起きた連続爆破テロで、ロシアの治安当局は南部・北カフカス地方とつながりがある女2人の自爆テロと断定した。「黒い未亡人」とも呼ばれる北カフカスの女のテロ犯は2000年代前半、イスラム過激派に加わりモスクワなどで多くのテロを実行した。自爆テロの「予備軍」はさらに20人以上いるとの情報もある。 今回のテロによる死者は39人、負傷者は70人以上に上った。メドベージェフ大統領は29日夜、現場のルビャンカ駅を訪れ犠牲者に弔意を示し、「犯人を必ず見つけ出して殲滅(せんめつ)する」と述べた。モスクワ市は30日を服喪の日とした。 当局の調べなどによると、実行犯の女2人は18〜25歳ぐらい。黒ずくめで、肩からバッグを下げ爆発物は手元に隠し持っていた。同時に地下鉄駅に向かい、時間をずらして別々の地下鉄に乗車したようだ。 2人には男女3人が同行していたが、警官に制