菅内閣発足から2カ月あまり経過したが、「内閣メールマガジン」の発行が始まっていない。01年に小泉内閣が初めて配信して以降、首相交代後1カ月以内に新内閣が発行してきたが、官邸の担当者は「(政権中枢の)おさたを待っている」と歯切れが悪い。 メルマガは官房副長官が編集長となり、登録者に原則週1回配信。最も登録が多かったのは小泉内閣時の02年1月17日号で227万件。安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の3内閣でも150万件前後の登録があった。 昨夏の政権交代に伴い、これまでの登録をリセットし、改めて配信希望者を募ったため鳩山内閣では28万件に減ったが、鳩山由紀夫前首相はブログやツイッターに挑戦して読者を官邸に招くなど、国民との接点を探るツールにしてきた。 菅内閣もメルマガを配信する方向だが、政府関係者は「鳩山政権では属人的にやってきたため、引き継ぎに手間取っている」と指摘している。【横田愛】