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ブックマーク / kiyotani.seesaa.net (7)

  • ネルソン・マンデラとガンジー

    よくネルソン・マンデラとガンジーは並べて例えられますが、それは誤りです。 ぼくはマンデラ氏は傑出した政治家だと思うし、彼がいなければあのような平和な形での政権交代は無かったでしょう。 ですが、彼は単に非暴力・非服従だけの人間だったのではありません。 マンデラはANCの武装組織MK(民族の槍)の初代司令官です。同時代の日共産党は武力革命を指向し、武装組織を有していましたが、それと似たようなものです。 気度と、過激さにおいてはより以上でした。 ANCは国外に拠点を置き、ソ連など外国の支援を受けて南アに対してゲリラ攻撃を行ってきました。故に南ア国防軍は長駆してアンゴラなどに侵攻していたわけです。 我が国のアフリカ研究者には一般に左翼やリベラルの思想に傾倒しているためか、ソ連や左翼のプロパガンダを鵜呑みにして、南アの近代史に関して南ア国防軍の戦いは常に負け戦だったかのようなこと書いている人が少

  • 林信吾とマルクスと友愛

    先日といっても2週間ほど前、久しぶりに作家の林信吾が遊びに来ました。なんでもマルクスのを書くとかで、今月いっぱいヨーロッパに取材旅行にでかけているそうです。恐らく今頃はロンドンのマルクスの墓参りでもしているころではないでしょうか。 まあ、中学時代に「資論」を読破したという人物ですからマルクスには思い入れがあるのでしょう。ですが、かつて中学生時代にはそれにかぶれて「革命資金」調達のために郵便強盗を計画・実行しようとするも未遂におわり「子供の悪戯」で済まされてしまいました(このあたりの話は故寺山修治氏や猪瀬直樹氏のエッセイで紹介されいます)。 あんた、まだ懲りてないのかいな、などと思ったりもしますが。 まあ、マルクスは20世紀と人類に(良くも悪くも)影響を与えた人物であることは間違いないでしょう。もっとも「資論」は友人で「資家」のエンゲルスの援助無しには完成しなかったはずです。「社会

  • 政権与党議員、すとう信彦氏は軍事の専門家か その2

    ある軍事評論家の死 http://blog.goo.ne.jp/sutoband/e/03fdc5aba5f001a0c2f1cfc0e88696de 「その後は政治、特に与党への傾斜が激しく、政府見解の応援みたいなことを軍事専門家のタイトルで行っていた。次第に自民党べったりになってきて、数年まえに会ったときには、自民党のプロパガンダの集会やイベントにも政治家に寄り添って立つようになった。きっと政治の世界にでていきたいんだなあ..と思ったことがある」 江畑氏を個人的に知っている人間、あるいはその著作を読んでいる人間ならこのような見解は持たないと思います。まあ、そう思うのは個人の勝手ですが。 恐らくは防衛省や外務省などの審議会の委員などをなさっていたこと、あるいは拓殖大という保守的な大学の仕事をしていたことを指していることのでしょう。だからすとう氏は江畑氏を「政敵」と認識していたのではないで

  • 政権与党議員、すとう信彦氏は軍事の専門家か その1

    すとう信彦氏のブログによると、氏は最近御尊父を亡くしたそうです。 御尊父はシベリアに抑留されていたそうです。シベリアの抑留生活は過酷だったでしょう。その過酷さから逃れるために自ら進んで仲間を売ったり、あるいは洗脳された人も少なくないとされています。帰国後スリーパーとなっていた人物もいたはずです。 すとう氏の御尊父がそのような人物だとはいいませんが、その可能性は否定できないでしょう。証明のしようがありませんからね。 ただ、すとう氏の言動などを見ているとかなり共産国にシンパシーを感じているようにもとれます。ご尊父から何がしかのえいきょうがあったのかとも思えなくもないですが。 例えばこのような文章をみたら、すとう氏やその家族は不快に思うでしょう。 ですが、すとう氏が「ある軍事評論家の死」と題したブログで書いていることは大同小異です。ご人にはその自覚がないのでしょうが。 http://blog.

  • アニメ美術館は「国立の漫画喫茶」か

    アニメ美術館は「国立の漫画喫茶」 民主・鳩山氏が批判 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090509/stt0905092001001-n1.htm 「アニメが好きなのは麻生太郎首相だ。首相が好きだから、官僚が作ってやろうと(いうことになった)。簡単に言えば国立の漫画喫茶だ。大変な浪費で、ばかばかしい」 まあ、官僚にそういう了見が無いとは言えないでしょうが、この種のアーカイブの必要性をまったく無視するのは如何なものでしょうか。 鳩山氏にはアニメやマンガに対する偏見があるのではないでしょうか。 バレエやオペラ、有名な絵画、伝統芸術など評価が定まったものは「立派な文化」であるが、アニメやマンガがゲスで文化ではないと。 金持ちのボンボンの割りには文化に対して鷹揚ではないですね。むしろ成金に近いセンスではないでしょうか。 歌舞伎にしてもオペラに

  • 小沢代表秘書逮捕と検察の違法リーク

    【小沢氏秘書逮捕】新党大地・鈴木宗男氏「国策捜査の一環だ!大きな権力が働いている感じがする。検察が暴走すると大変なことになる」 http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20090305-467521.html いつもこの手の「国策捜査」と噂される案件に関しては捜査段階(あるいはそれ以前から)、検察しか知り得ない内容のマスメディアにリークされています。 で、コメンテーター達がそれをネタにして尾ひれをつけて、それに面白おかしく「報道」するわけです。 冷静に考えれば検察関係者が捜査の内容を第三者、に漏らすのは違法行為です。 世論を誘導するためにマスメディアにリークするなら尚更です。 ところがメディアはこのような検察の犯罪行為を告発することはありません。むしろ検察にすり寄って喜んでリークを受け入れます。無論面白おかしく紙面や画面をにぎやか

  • オババ評論ブームについて

    世間は第44代合衆国大統領の話題でもちきりです。 関連書籍も多数出ています。「アメリカ通」の皆さんはあれやこれや、分析に大忙しです。 ですが、そんな大騒ぎする話でしょうか。それほどネタはないでしょうに。 大統領としての実力はまったく不明です。上院議員、政治家としての実績は、これまたあまりありません。元の情報がないのに、あれやこれや分析するのは競馬の予想屋以下ではないのかと思いますが。 まあ、確かにスピーチは巧いですが、実績はないけどスピーチが上手いなら、初期の頃からヒトラーもそうだったしなあ・・・・ 実際大統領として実際に仕事をしてみないと、何もわからないのではないでしょうか。 まあ、オバマのことを書くことで世の中儲かる人もいるのでしょうが、あまりメディアが過剰に報道するのは如何なものかと思います。 分からないことを分からないと伝えるのもメディアの仕事です。それだと、あまり儲かりませんが。

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