東京都新宿区で結婚式場「セレス高田馬場」を経営する「千代田セレモニー」(荒川区)が、式場の向かいに建設中の区民施設を葬儀場として使用しないよう新宿区に求めた訴訟は、土日の葬儀使用時間を制限する条件で和解することになった。新宿区議会が7日、和解案受け入れを議決した。原告側も了承しており、早ければ10日の東京地裁の和解協議で正式に成立する。 同社は83年に結婚式場をオープンしたが、区が道を挟んだ西側に葬儀を行える区民施設の建設を計画したため、「向かいに弔問客が出入りしたら、利用客の減少は避けられない」と提訴していた。 和解案は、同社が区民施設を葬儀場として使用することに異議を唱えず、区は結婚式の多い土曜午後3時15分〜9時45分と日曜午前9時〜午後3時の葬儀場使用を自粛するとの内容。7日の区議会本会議で全会一致で可決された。【伊藤一郎】 【関連ニュース】 <こんな結婚式はいかが>源氏物
新宿区が建設中の区民施設(左)と、葬儀場としての使用差し止めを求めている結婚式場(右奧)=東京都新宿区高田馬場2で伊藤一郎撮影 東京都新宿区で結婚式場「セレス高田馬場」を経営する「千代田セレモニー」(荒川区)が、式場の向かいに建設中の区民施設を葬儀場として使用しないよう新宿区に求め、東京地裁に提訴していたことが分かった。同社は「日本人は縁起を重んじる。利用者の減少は避けられない」と主張している。 訴えによると、結婚式場は83年オープン。高田馬場駅に近い利便性や聖堂風の建物が人気を呼び、営業利益は年5億円以上で経営状態は良好という。区は07年、道を挟んだ西側に区民施設の建設を通知、その後、葬儀も行えるホールの設置を伝えた。同社が抗議し、東京簡裁の調停までもつれ込んだが、5月に調停不成立となった。 区によると、施設は区役所の出張所と区民が交流する地域センターで、区民は地下1階の多目的ホール(5
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