高齢者の財産管理や入院、葬儀など死後の手続きを支援する老後サービスの人気が高まっている。東日本大震災以後、「終活」への意識の高まりが背景にあるとみられ、身寄りが近くにいない高齢者の家族に代わって身元保証する民間団体への入会者が急増している。ただ、遺産全額寄付を入会条件とする団体もあり、専門家からはルール作りを求める声が上がっている。 厚生労働省の調査では2010年現在、65歳以上の1人暮らし(単独世帯)は501万8000人で、このうち、子どもがいない人は3割近い144万3000人。6年前に比べそれぞれ35%増、43%増で孤立高齢者の増加が目立つ。病院や福祉施設に入る場合、身元保証人がいないとして断られるケースが相次ぎ、老後支援団体が注目されている。 高齢者支援が目的の公益財団法人「日本ライフ協会」(東京都、02年設立)では会員が今年3月現在、約3000人で、3年前の約3倍に増えた。安否