樹木が墓石に、遺骨をペンダントに ──多様化を続ける供養の形 9月のシルバーウィークは、どう過ごしただろうか? 高速料金も安くなり、家族旅行や帰省の移動中、大渋滞に巻き込まれた人も多かったことだろう。 連休の大移動といえば、お盆休みに実家へ帰郷してお墓参りというのは、古くから変わらぬ年中行事だ。7月の旧盆、8月の新盆と、地域によって先祖の霊をいつ祀るかは違いがある。郷里と現在地が離れている場合、お墓参りは“都合のよいときに”ということも多いだろう。そんな中で、故人を供養する方法も段々と変化してきている。 その代表例が“手元供養”だ。これは、核家族化や生活様式の変化にともなって、その名の通り遺骨や遺灰をさまざまな形に変えて手元に残す供養方式のことを指す。お墓が遠方で定期的なお参りが難しい人や、いつでも身近に故人の存在を感じていたい人、自宅に仏壇を置くスペースがない人などに支持されている