印刷 2万人近い死者・行方不明者が出た東日本大震災を契機に、災害で大切な人を亡くして悲しみに暮れる人たちを支えようと、心療内科の医師や研究者らが12月、災害遺族の悲嘆(グリーフ)について考える全国ネットワークを立ち上げた。災害遺族への支援とともに、悲嘆の理解を深め、適切な対応を広めてゆく。 「災害グリーフサポートプロジェクト」(事務局・国立精神・神経医療研究センター)。東日本大震災後、全国の専門家11人が世話人となり発足した。ホームページ(http://jdgs.jp/)を開設し、遺族、支援者、専門家に向けてそれぞれ情報を提供。被災地で悲嘆ケアに取り組んでいる団体と連携するほか、遺族と接する医師らへの講習会も開いてゆく方針という。 プロジェクトのホームページなどによると、災害による死別は、突然訪れる▽多くの喪失が重なる▽遺体の損傷が激しい――といった傾向や特徴がある。加えて、遺族は避