キーワードは3つ。ひとつ目は「幼児よりも老人」 今年3月の日経新聞に、紙おむつ大手のユニ・チャームにおいて、2012年度、遂に大人用おむつの売上が乳幼児用おむつの売上を上回る見通しだという記事が掲載された。 この記事は少子高齢化社会を象徴するニュースとして、さまざまな場所で話題になったので、ご記憶の方も多いのではないだろうか。 故ドラッカーは、生前よく「人口動態ほど確実にやってくる未来はない」と語っていた。さまざまな未来予測の中で、間違いなく確実に的中するもののひとつが人口予測だ。大人用紙おむつだけではなく、近年はさまざまな分野で人口動態の変化が引き起こす逆転現象が目につくようになってきた。 今回のコラムでは、人口動態の変化を数字で確認しながら、その変化がもたらすビジネスチャンスについてみていくことにしよう。 まず、今回のコラムのベースになる表をご覧いただきたい。 国勢調査の数字をベースに