好きな曲だけで…音楽人生、一つのけり シンガー・ソングライターの小椋佳(69)が来年9月、東京都内で4日間にわたる「生前葬コンサート」を開催する。音楽家人生に一つのけりをつけるための催しだという。決して「これで引退」というコンサートではないそうだが、「十分やった」という思いを込め、あえて主要ヒット曲は歌わずに、自身が好きな曲だけで構成する。(櫛田寿宏) ◇ 小椋はいつもコンサートでは椅子に腰掛け、譜面台に置いた歌詞カードを見ながら歌う。「僕のいけないところは、人のために歌う気がないということです。自分が歌って気持ちよくなることをやっているだけなんですね」。その上で、「いつも自分なりに真剣には歌っていますが、エンターテイナーとしては横着なやり方ですよ。それでも40年以上もの間、好き勝手に歌を作り、歌い、お客さんは相変わらず来てくれる。僕は恵まれた男だと思い