大分県境の上毛町で、築100年以上の空き家を「リノベーション」と呼ばれる手法で、地域の交流拠点に再生させるプロジェクトが進んでいる。改修工事は31日に完了する予定。若い世代の視点を生かそうと、九州大、北九州市立大、佐賀大などで建築やまちづくりを学ぶ学生らに設計から施工まで任せ、地域住民とも議論して造り上げるユニークな取り組み。過疎化に伴って増える空き家の新たな活用法としても注目されそうだ。 上毛町は人口約8000人。町内には空き家が約250軒ある。このうち山あいに残る築100年以上の古民家1棟(98平方メートル)を「田舎暮らしのシンボル」として改修しよう、と町が企画した。 若い世代のアイデアを取り入れるため、建築学科の大学生らを対象に教育プログラムを手掛ける福岡市の不動産開発会社「DMX」に事業を委託した。同社は大学生7人と設計事務所の若手社員1人の計8人を公募で選んだ。 プロジェクトは昨