起業を考えているシニアが増えている。「団塊の世代」を中心に、ちょっとしたブームになっているようだ。 起業したら、どんどん収益を上げて企業を成長させ、さらには株式を上場する。経営者の多くがそんな将来像を描くと思うのだが、シニアの起業家はそうではない。気長に仕事を続けて、「そこそこ儲けて、食べていければいい」といった、肩に力がはいらない「起業」を目指している。 「退職金」と「経験」、「人脈」生かして起業 経済産業省が2014年4月25日に発表した「中小企業白書2014年版」によると、新たに会社を起こそうとする「起業希望者」の数は、2012年に84万人。バブル期の1987年の178万人から約半分に減った。 また、実際に起業した人を年齢別にみると、60歳以上が32.4%を占め、30歳代の23.9%を上回った。20歳代は11.9%、40歳代は17.4%、50歳代は14.3%だった。 「起業」というと
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