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ブックマーク / tonishi0610.blogspot.com (4)

  • 医療の民主化

    とある雑誌の取材を受けることになって、いま自分が色々とやっていることを一言で表せないかな~、と思っていたところ、 「医療の民主化」 という言葉が浮かんできた。 そうそう、それそれ!医療の民主化!それが自分のやりたいことを一言で表せる言葉だよ! って、あれ~どこかでこの言葉、聞いたような・・・。 と思っていたら、やっぱり佐久病院の故・若月俊一先生のお言葉。 あ~、やっぱり自分がやりたい医療の姿って、若月先生が考えていた姿そのものなんだな、と改めて実感。 ところで、この「医療の民主化」という言葉、あまり聞き慣れない言葉と思うが、以下のリンク先の解説が、結構適当かなと思い引用する。 http://tommy.asablo.jp/blog/2013/11/28/7079612 「医療の民主化とは, 自分たちの問題を自分たち自身でとりあげ, 自分たち自身で解決の道を探れるようになる事」 です. 医療

  • 医療は人の尊厳を奪うのか:処方箋編

    前回の記事に続いて「処方箋編」です。 気持ちが乗っているうちに一気に書き上げたいと思います。 最初に、身も蓋もないことを言いますが、私はそう簡単に「抑制」の問題は解決しないと考えています。 問題が複雑である以上、解決も簡単にはいきません。 これは、この国(政府という意味だけではなく)がある程度の時間をかけて作り上げてきた「文化」の一部のようなものです。「文化」を一朝一夕に変えることなどできないということです。 前回に述べたように、「抑制を禁止しろ!」「尊厳を守れ!」と感情的に声をあげることは簡単です。しかし、それは根の解決にはなりません。何しろ、私たち医療者だってやりたくてやっているのではないのですから。 もちろん、多くの国民が自らの未来に自分も抑制されるかもしれない現実を認識し、こういった声をあげていくことは大切なことです。議論が盛り上がっていくことで、「現状を変えないといけないよね」

  • 「待合室から医療を変えようシンポジウム」

    日、東大で行われた「待合室から医療を変えようシンポジウム」に参加してきた。 これは、全国の医療機関にある「待合室」30万カ所を、数が多いだけでなく社会的に信頼できる空間であるところの「有効な医療資源」と考え、しかも待合室ではある一定の時間を強制的に過ごさないとならないわけであるから、その「待たされる」マイナス面ばかりを強調するのではなく、発想の転換によりプラス面を引き出すことがミッションとされている。 全部で4時間のシンポジウムだったので、全内容をここに書くことはできず、印象的だったことのみを抜き出して記録する。 最初の演者は、東大病院も設計された建築家の岡和彦先生である。 岡先生の講演では、建築設計がもつ可能性に触れつつ、しかし待合室については建築学の教科書でも半ページ~1ページくらいしか割かれていない事実に触れ、そういった中でどのような研究がされてきたか、ということについて話して

  • 生きる希望を考え、死を想う

    (昨日の大蔵先生の講演に触発されて書く。一部内容拝借) 希望、とは何か考える。 ここでいう「希望」とは「生きる希望」である。 人間誰しも70~80歳にもなれば、体は衰えてくる。 これは「病気」ではない。 この「衰え」も病院で治せる、入院したら良くなる、と思われている節もあるが、実際には良くなるどころか悪化する例だってある。 がん、認知症、心不全、脳血管疾患など誰しもが加齢に伴う病となり、皆が等しく死を迎える。 もちろん、様々な技術の進歩により、死までの時間を延ばすことは可能になったし、これからもそうなっていく可能性はある。 平均寿命が150歳、なんて世の中ももしかしたらいずれはあるかもしれない。 そういう意味では「夢の新薬」や「夢のような技術」は生きることの「希望」だろう。 しかし、現在80歳前後の寿命が、150歳に延びることは、当に希望ある世の中なのか。 もしそうなっても、130歳くら

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