出土した御土居の堀(右)と犬走りの跡。急斜面がつくられ、軍事的性格が強いという=10日午後、京都市北区 京都市北区の市営住宅建設予定地から、16世紀末に豊臣秀吉が京の周囲を囲むように築いた「御土居(おどい)」の堀跡が出土し、10日に市埋蔵文化財研究所が発表した。深さ4・5メートル、堀った土で急勾配の土塁を築いており、全体の高さは約9メートルにも及ぶ巨大なものだった。 御土居の目的は、朝鮮出兵で手薄になった京の防御壁▽川の氾濫から守る防災壁▽洛中の範囲の確定-など諸説があるが、同研究所は「今回出土した御土居は、ほかの場所より手間をかけ、防御性をより高めた構造になっている」とし、軍事的意味合いが大きかったとみている。 今回は深さ4・5メートル、推定幅18メートルの堀が南北44メートルにわたり出土した。堀の上には、土を高さ1・2メートルに盛って帯状の平地「犬走り」(幅約2・6メートル)が設けられ
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