北海道の高橋はるみ知事が北海道電力泊原子力発電所の営業運転再開を容認したことについて、静岡県の川勝平太知事は22日の定例記者会見で、「経済産業省の出身であるとか、そうした経緯がだんだん明らかになっている。知事が本当に独自の判断ができるのか」と、経産省出身の高橋知事の経歴と泊原発の運転再開容認を結びつけて考える姿勢を示した。 九州電力玄海原発の再稼働について、6月に容認する意向を示した佐賀県の古川康知事についても、川勝知事は「家族の経歴や何かもあって、玄海原発について動かす方向で考えられていた」と指摘。父親が九州電力社員だった古川知事の判断に疑問を呈した。 そのうえで、川勝知事は東日本大震災発生時、定期検査中だった中部電力浜岡原発3号機の再開問題について、「私はそうしたこととは離れて、動かせる状態にないという判断をはっきり持っていた」と語った。