自民党の原発再稼働を推進する議員でつくる「電力安定供給推進議員連盟」(会長・細田博之幹事長代行)が21日、反小泉の資料をまとめた。 「原子力発電の現状と将来」と題した資料で、大ざっぱに言うと、「100万キロワット級の原発で年間排出される使用済み燃料は、輸送容器(キャスク)2基分で、保管スペースは8畳分」「使用済み燃料を再処理してガラス固化すると、貯蔵スペースは4畳分」という内容。 要するに年間で排出される使用済み燃料は容量が小さく、まだ捨て場所を探す時間はある――と主張。「原発即ゼロ」宣言をした小泉元首相の「最終処分場のメドをつけられると思う方が楽観的で無責任」との発言に対抗したのだ。 だが、核のゴミ問題で重要なのは保管スペースがあるかどうかという問題ではない。どんなに容量が小さくても半永久的に強い放射能を発する核のゴミは捨てる場所がないのである。トイレがないマンションなのに、「排泄
懲りない男だ。「日本維新の会」共同代表の橋下徹大阪市長が、また従軍慰安婦問題で“暴言”を吐いた。10日、フジテレビの「新報道2001」に出演し、こう持論を展開したのだ。 「慰安婦問題を正当化するつもりはありませんけども、世界各国で、戦場での性の問題があったんだと。だから、韓国が謝罪を求めにきても、(日本は)『あなたたちもやっていたようなことでもあるから、あなたたちも反省しながら、われわれも反省をする』という、そういうスタンスで臨めばいいと思うんですよ」 相変わらず、「悪いのはボクだけじゃない」というコドモの論理。政治家の発言としては、稚拙極まりない。 橋下といえば、今年5月、慰安婦発言で世界中から顰蹙(ひんしゅく)を買ったばかり。それが維新の人気失速の原因ともいわれているのに、まったく反省していなかったらしい。 「9月の堺市長選で負けた橋下氏は『国政は国会議員団に任せて、大阪に専念
<右翼連合の出現に有権者は冷ややか> 暴走老人が厳しい合流条件を丸のみだ。橋下徹大阪市長(43)が率いる「日本維新の会」と、石原慎太郎共同代表(80)の「太陽の党」がスッタモンダの末、17日にも合流する見通しとなった。しかも、その16日に決めて、記者会見までした「太陽」と「減税」の合流を破棄するという。いやはや、くっついたり、離れたり……。打算だけが浮き彫りになってきた「野合」に有権者は完全に冷ややかだ。 16日に都内のホテルで2時間半に及んだ維新と太陽の合併協議の終了後、同席した太陽の園田博之氏(70)は記者団に囲まれ、こんなやりとりを繰り広げた。 ――合流のネックになっている一番の政策は? 「原発、TPP、消費税」 記者団全員が「全部じゃないか」と心の中でズッコケたが、その数時間後には石原が維新の政策を全部丸のみし、大阪に戻った橋下は「石原さんと私の間では合意ができた」と高ら
このところ精彩を欠いていた男が「格好の餌食」を見つけて、ギラギラしていた。18日の橋下徹・大阪市長の定例会見。作家の佐野眞一氏が〈橋下の本性をあぶり出すため、彼の血脈をたどる〉と宣言して始めた「週刊朝日」の連載に対して、1時間以上にわたって、しゃべりまくったのである。 「僕は公人だから、一定の範囲で両親や先祖のことが必要に応じて報じられるのは仕方ないが、実父が生活していた地域の住所を表示し、そこが被差別部落の地域だと書いていいのか」 「橋下が許せない人格で、その理由を出自に求めるのは身分制度、優生思想、ナチスの民族浄化主義を前提とした極めて恐ろしい考え。朝日は血脈主義、部落差別を肯定する新聞社だ!」 とまあ、例によって、吠え出すとタテ板に水の連射“口撃”。どっちが週刊誌かと見まごうほどだったが、こうやって敵をつくり、攻撃をしかけ、自分をアピールするのは、この男の常套手段だ。そうして大
<これほどデタラメ特捜部捏造の政治裁判が現代のこの国で行われている闇> 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(70)が政治資金規正法違反に問われた事件がようやく“決着”した。26日開かれた控訴審では、検察官役の指定弁護士が新たに請求していた元秘書の供述調書や証人尋問が却下され、結審。11月12日に判決となったからだ。 指定弁護士は10年以上前に辞めた高橋嘉信元秘書の供述調書を作成、証拠申請したが、これはムリ筋、嫌がらせのような話だ。 「選んだ人物が悪すぎます。高橋元秘書はかつて、小沢氏の“金庫番”と呼ばれましたが、その後、小沢氏と距離を置くようになり、週刊誌などで小沢批判の急先鋒になった。検察が西松事件や陸山会事件に着手するキッカケをつくったのも、高橋元秘書の存在があったと言われています。しかし、検察は結局、不起訴にしているから、高橋元秘書の情
<これだけある疑問と不可解> 尖閣諸島の購入を目指している東京都が、週末、10時間にわたって周辺海域を調査した。メディアも同行取材し、購入前提の石原都知事の暴走に付き合っているが、それでいいのか。尖閣の購入話にはいまだにナゾが多い。不可解なことだらけなのだ。 <東京都の購入理由> 今回の調査は、資産価値の算定とともに、活用策を検討するための“材料収集”が目的だった。つまり、購入目的はこれから決めるということだ。「沖縄県の離島をなぜ東京都が買わなければならないのか」は明確になっていない。 「東京都は地方公共団体です。地方自治法では、『地方公共団体は住民の福祉の増進を図るためにある』とされています。都民の福祉と尖閣購入には何の関連性もありません」(都政関係者) 購入には都議会の承認が必要だ。法律にのっとった購入理由が導き出せるのか。 <20億円という価格> 尖閣購入で東京都に集ま
「大阪維新の会」がラブコールを送ったとされる自民党の安倍晋三元首相(57)の鼻息が荒い。9月下旬にも行われる自民党総裁選に意欲を見せ、森元首相に出馬の検討を伝えたという。 橋下維新との連携が取り沙汰されたことで、メディアの露出も激増だ。28日も、TBSテレビに出演し、谷垣総裁について「ああいう性格だから嫌なヤツだと思う人は誰もいない。ただ、政治の世界は勝負だから、もうちょっと頑張ってもらいたかったという人はいた」とやんわり批判していた。 新聞や週刊誌のインタビューも受け、“政界キーマン”と持ち上げられている。チヤホヤされ、いい気分になっているのだろう。インタビューでは、「橋下氏は同志」「維新の方々とは日本をどうやって変えていくべきかという、大きな枠組みの話をしている」と含みを持たせた。 だが、ちょっと待って欲しい。安倍―橋下のタカ派コンビがこの国を牛耳ってしまっていいのか? それ以上
財務官僚は高笑いだろう。 一時は、増税法案は廃案かという局面になったが、最後は党首会談で決着。これで、法案の成立は確実だ。 「財務省は自民党の派閥領袖クラスにきっちり根回しをしていたので、法案は寝ていても通るという態度でした。そこへ突然の波乱。最終局面で小泉元総理がシャシャリ出てくることは、さすがに想定外で慌てたようですが、すぐに態勢を立て直した。与野党幹部に対し、相当ギューギューやって巻き返したようです。8日の昼には余裕の構えでしたよ。『党首会談までこぎつければ大丈夫。法案は通る』と豪語していました」(霞が関関係者) 民主党の野田も自民党の谷垣も、振付師は同じ財務省だ。民主は解散阻止、自民は解散要求という違いはあるが、ともに財務相経験者で、財務省の“教育”が行き届いた野田と谷垣は、「増税法案だけは何としても成立させたい」という点で一致している。2人が会えば“あうんの呼吸”で話がまと
<これからどこが上向くのかが問題> 「小沢出て行け」なんて怒鳴っている民主党執行部の連中は、「ウーン」とうなっているのではないか。朝日新聞と共同通信が28日公表した世論調査で、小沢新党の支持率が“高かった”からだ。 世調は朝日、共同とも、消費税増税法案が衆院で可決された直後の26~27日にかけて実施された。それによると、「小沢新党に期待する」が朝日で「15%」、共同では「15.9%」だった。 この結果を受け、大マスコミは相変わらず、「期待しないが8割」とネガティブキャンペーン一色だが、この見方は大間違いだ。同じ調査で、民主党の支持率は「17%」「17.1%」、自民党は「15%」「22.1%」だった。「小沢新党の期待」=支持率と見れば、民・自の支持率とほぼ拮抗しているのだ。 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。 「『15%』という数字は、既存政党に不満を持ち、仮に小沢新党が出
<自民から共産まで幅広い支持> 山口知事選(12日告示、29日投開票)が、面白い展開になってきた。自民党がほぼ独占状態の保守王国・山口では当初、元国交省官僚の山本繁太郎氏(63)=自民・公明推薦=が勝利確実とみられてきたが、分からなくなってきた。先月22日に急きょ、出馬表明したNPO法人「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也氏(53)の支持が急拡大しているのだ。 飯田氏は言わずと知れた脱原発知識人の代表格。折しも関西電力は1日、大飯原発3号機を再稼働した。官邸前では先週末、脱原発で15万人がデモ行進した。こうしたうねりが山口県にも波及しているのだ。 飯田氏は1日、山口市で事務所開きを行った。県内各地で開いているミニ集会には毎回、30~50人が集まっている。宇部市で開いた集会には150人が集まった。 「選挙運動を支えるボランティアは女性や若者など、組織や地縁血縁、政党の枠組みを超
大阪市の橋下徹市長といえば、地元テレビはヒレ伏しヨイショの連続だが、その橋下を本気で怒らせた地元民放テレビの女性記者の株が上がっている。 橋下市長が激怒したのは、先週8日午前の番記者による囲み取材。大阪市で学校行事の国歌斉唱時に教職員の起立斉唱を義務づける条例が制定されたことをめぐり、毎日放送(MBS)の女性記者が市教委の職務命令などについて質問。すると、市長は「命令対象は誰なんだ」などとキレ始め、さらに質問しようとした記者を遮って「質問に答えなければ回答はしません」と声を荒らげた。記者が答えられないと「勉強不足で取材不足。事実も何も知らない。何も分かっていない」と面罵した。 普通の記者なら、このへんで萎縮してしまうが、この女性記者の“肝っ玉”は並ではなかった。 「興奮が収まらない市長に『落ち着いてくださいよ』となだめたり、『質問から逃げるのですか』と挑発したり、まるで手玉に取るよう
本土復帰から40周年の15日、沖縄県宜野湾市で記念式典が開かれた。この場に普天間問題の迷走で猛バッシングを浴びた鳩山元首相が出席。自民党は「ちゃんちゃらおかしい」「沖縄県民の神経を逆なでする」などと難癖をつけたが、意外や意外、現地では鳩山への好意的な声が少なくないという。 民主党の沖縄県連関係者がこう言う。 「鳩山さんが『県外移設』と言ってくれたことで、沖縄の基地問題が初めて日本全体の課題になった。諦めていた県民に希望が生まれたのです。そこは評価に値する。しかも、後任の菅さん、野田さんは沖縄のために全く動いてくれなかった。それどころか、露骨な対米従属に舵を切り、普天間問題は膠着(こうちやく)状態です。増税しか頭にない野田さんは、一度でも本気で沖縄に向き合ってくれたことがありますか?」 今回の訪沖で講演した鳩山は、「(気持ちは)今でも皆さんと同じ。最低でも県外(移設)という気持ちを果た
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