STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所は4日、新たな調査委員会を設置し、これまで調べていなかった疑義について詳しく検討すると発表した。 約5か月後をめどに調査結果をまとめ、公表するという。 委員会の設置は3日付。弁護士や研究者など全員が外部有識者だが、理研は「調査に影響が出る可能性がある」として委員の氏名は明らかにしていない。 STAP論文の問題では、理研内部の研究者と外部有識者で構成する調査委員会が2月に設置され、改ざんなど2件の不正を認定した。しかし、この2件以外にも「STAP細胞は、既存のES細胞(胚性幹細胞)ではないか」などと疑義の指摘が相次ぎ、理研は6月末から予備調査を進めていた。新たな調査委は、保管されている実験試料の解析などを進めるという。