[2011年07月18日(月)] 【Jリーグ】小野&高原がけん引するエスパルスに漂う、逆襲の予感 望月文夫●文 text by Mochizuki Fumio 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato 日本代表FWの岡崎慎司やMF藤本淳吾、MF本田拓也ら優勝争いを演じた昨年の主力組をはじめ、14人もの選手が流出した清水エスパルス。不安を払拭できないまま迎えた今季開幕戦では、J1に昇格したばかりの柏レイソル相手に、成す術なく0-3と完敗。予想以上の不甲斐なさに、周囲では「J2降格もある」と厳しい声まで聞こえた。 そんな厳しい船出から4カ月半。リーグ前半の17戦を終えての成績は、7勝6分4敗で順位は6位。開幕戦で「降格もある」と評されたチームからすれば、かなりの健闘を見せている。 チームを引っ張ってきたのは、FW高原直泰とMF小野伸二だった。一部で囁(ささや)かれた「もう